コース(3日目)
3:50 起床
5:50 出発

夜中、雷鳴と雨で時々目を覚ましていた。
テントはゴアテックス仕様でフライシートもかけてあったが、底はゴアでないので激しい雨が降ってくると、水がしみてくるのでそれが心配だった。けれども心配するほどではなく、降ったりやんだりで、朝にはやんでいたが全体に霧がかかっていた。
だんだんと下のほうから霧が晴れてきていた。
まだ霧が完全に晴れないまま出発。
7:30 黒部川へ急下降

テント場からひと登りすると、祖父岳へ登り鷲羽岳から三俣山荘へ行くコースと、直接三俣山荘へ行くコースにわかれるが、僕は直接三俣山荘へ行くコースを行くと、まだ霧に包まれた日本庭園を通る。ここにまだ一度も見たことがなく、ぜひ見ておきたかったチングルマの花が群生していた。
日本庭園を通り過ぎるとこのコース初めての雪渓が姿をあらわし、その先から黒部川へ下りる急な道を下る。
8:10 黒部川水源地標

やっとこさ下り、黒部川を渡ると黒部川水源地標が建っているところで一休憩。
ここから沢沿いを少し歩くと下ってきた分だけの登りが待っている。
下りはじめる所から向こう側に三俣山荘が見えていて、それまでの上りの道筋が見えていたので覚悟は出来ていた。
8:20 三俣山荘へ向かう急登

潅木帯の上りを登りつづけると、三俣山荘のテント場が見えてくる。
景色はないにひとしい。
9:03 三俣山荘
10:00 出発

立派な小屋。バックには鷲羽岳がドンとある。
ここではじめて槍ヶ岳・燕岳が姿を表す。青空の中、感動的な姿を興奮しながらカメラを構える。
初めての槍ヶ岳・燕岳だったので、ここぞとばかりに写真を撮ったが、これから先イヤっていうほど槍ヶ岳・燕岳・穂高連峰を目にする。
水を補給して展望レストランでラーメン食べ、コーヒーを飲んで出発。
10:30 三俣蓮華岳へ

三俣山荘からは高い木は姿を現わさなくなってきて、日を遮るものが何もなく暑い。
だんだん槍ヶ岳の後ろに隠れていた穂高連峰が姿を現わしてくる。槍ヶ岳・穂高連峰のいい撮影ポイントを探しながら登る。
途中、三俣蓮華岳や双六岳によらないで、直接、双六小屋へ向かう道に分かれる。
11:10 三俣蓮華岳山頂

せまい山頂だが、景色は抜群。
燕岳・槍ヶ岳・穂高連峰、反対は黒部五郎岳・薬師岳。
黒部五郎岳方面と双六岳方面に分かれる。
11:25 丸山へ向かう

三俣蓮華岳山頂から少し進むと今度は笠が岳が姿を現わす。
双六岳山頂へ行く前に丸山がある。
ところどころきりったった細い道を慎重に過ぎる。
12:00 丸山山頂

山頂はなだらかで広くどこが山頂かわからない。
トンボがたくさん飛んでいた。

12:30 双六岳と双六小屋へとの分岐

ここでも双六岳山頂へ行くコースと、双六小屋へ向かうコースとに分かれる。
双六小屋へ向かうコースは楽チンそう。
13:10 双六岳山頂

一登りすれば山頂に着く。
360度の展望。
笠が岳が良く見える。
双六岳山頂から双六小屋へ

台地らしきところに登山道が1本ずっとのびている。
その先に燕岳・槍ヶ岳・穂高連峰が広がり、すばらしい景色。
急下降して分岐で分かれた道と合流し、そこから10分ほどまた急下降して双六小屋に着く。
14:25 双六小屋

双六岳を下りてからまた双六小屋までの下りがきつかった。小屋は見えているのだがなかなかつかない。
写真に見える山は樅沢岳。ここを登って槍ヶ岳へ向かう人や下ってくる人がいる。


宿泊(テント)
料金 ¥500
参考 広く人工かわからないが池がある。
どこにテントを張っても地面は平ら。小石などもあまり落ちていないが張り綱に使う石はちょっと不足。場合によってはペグを用意したほうがいいかも。
水場はすぐそばにあるがトイレは小屋の近くにある。
一張りごとの範囲が結構広い マイ テント


小屋(三俣山荘)
料金 ???
参考 展望レストランがありAM9:00からでも営業を開始していた。
展望レストランからの槍ヶ岳と窓枠が絵になる。
水補給でき、ジュースやカップラーメンを売っている。
レストランメニュー ビーフカレー:¥1000/ラーメン:¥900/焼そば:¥800/うどん:¥700/ざるそば:¥1000/カツ丼:¥1200/ビーフシチューセット:¥1800/ステーキセット:¥2500/生ビール(大):¥1200/ワイン(760ml):¥3000/コーヒー¥500/ケーキ:¥500など
右側が宿泊用、左の2階がレストラン バックは鷲羽岳がドン


小屋(双六小屋)
料金 ???
参考 喫茶メニューがあり外のテーブルで食べられる。
小屋から日の出が楽しめる。
レストランメニュー 生ビール:¥800/おでん:¥600
後はコーヒーなどある。
外のテーブルでくつろぐ人達。
みんな顔が真っ黒


感想
朝起きると霧で真っ白だった。雨が降ったせいなのかテントを撤収してから、1時間ほど日本庭園まで歩いても霧が晴れない。
日本庭園からの景色はよくなかったが、チングルマがあちらこちらに群生していた。今まで通った所にはチングルマが咲いていなかったが、このあたりは標高が高いせいなのかまだ咲いている。
この先の黒部川へ下るときになると霧が晴れてきて、向こう側の尾根に三俣山荘が建っているのが見える。Vの字みたいに下って登ると三俣山荘。登りは昨日の雲ノ平へ向かう2時間の登りを経験しているので、それほどきつくは感じなかった。
三俣山荘からの槍ヶ岳や燕岳の眺めがGOOD。展望レストランのメニューの豊富さにはちょっと驚き。ラーメンとコーヒーを頼んだが、朝早いせいなのか標高が高いせいなのかラーメンはぬるかったし、コーヒーが出てくるのに時間がかかった。
先に進むにつれて槍ヶ岳の裏に隠れていた穂高連峰が姿を見せてくる。双六小屋に着くまで槍ヶ岳・穂高連峰はずっと見える。
三俣蓮華岳、丸山、双六岳山頂からの槍ヶ岳・穂高連峰・燕岳・黒部五郎岳・薬師岳・笠が岳など眺めがいいが一番気に入ったのが、双六岳山頂を下りてからの台地らしきところから見る槍ヶ岳・穂高連峰のながめが良かった。しばらくそこにいてずっと眺めていたい場所だった。
双六小屋から槍ヶ岳は見えなくなる。
1日中、日に当たってたせいなのか顔が熱い。
ひざや足の裏も痛い。だんだん20kオーバーのサックがきいてきたのか。しかし筋肉痛はない。前週の高尾山練習山行がきいているのか。
夕方になると風が吹き始め、外にいると寒い。いままでは寒いなんて感じず、Tシャツ1枚で夜までいられたのに。
夜PM11:00ごろ小便でテントの外に出ると空は満点の星空。雲ひとつなく星がきらめいている。
しばらく眺めていた。


1日目 2日目 3日目 4日目 TOPへ