焼石岳/栗駒山 (標高1547m/1626m) |
【 地 域 】東北 【 天 候 】1日目/曇り 2日目/曇りのち雨 【 季 節 】秋 【 山行 形式 】車中泊 【 入 浴 】焼石クアパークひめかゆ 【 入 浴 】栗駒山荘 |
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【 水補給ポイント 】
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【 食料補給ポイント 】
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【 休憩ポイント 】
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【 個人メモ 】
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削除してしまったと思っていた過去の山行記録、ひょんなことからまったく関係のないフォルダから発見。 1999年の山行記録 「1・2・・・もう15年前かぁ〜、青空の下でなかったのに悔やんだなぁ、そしてここの避難小屋の綺麗さには驚いたなぁ」 「よし、今年の紅葉登山はここにしよう」 と懐かしの岩手県『焼石岳』に決定したい気持ちがあるけれど、いまだ公共の交通では不便な場所であり、登山口までは約3時間の林道歩きを強いられる。 前回の記録では「3時間の林道歩きも退屈しなかった」と書いてあるが、「またもう一度歩く気あるか?」と聞かれれば「できるなら歩きたくない」と答えてしまうだろう。 ここはレンタカーの出番。 不慣れな車の運転であの林道を走るのは怖いので、舗道脇の駐車場から登れる『つぶ沼登山口』を選択。 車だと昔の『湯治場』雰囲気が漂う『夏油温泉』へ下ることはできなくなるが、もう一度『焼石岳』へ行けるチャンスだ。 格安レンタカーを検索すれば『一ノ関駅』から徒歩30分の場所に「イツモレンタカー/一関警察署前店」があった。 池袋駅から一ノ関駅へ向かう夜行バスもある。 帰りの交通機関を調べ、14時に『一ノ関駅』を出発すれば新幹線を使わずに帰京できる。 『一ノ関駅』から『焼石岳』の『中沼登山口』までのルートを調べれば、意外と『栗駒山』が近いことに気付く。 『栗駒山』に登ったのも15年前、やはり紅葉時、ちょうど見頃を迎えていて綺麗だった、雪に降られたけれど。 どうせなら『栗駒山』にも再び登りたい。 『栗駒山』も含めてルートを調べると、ちょうどぐるっと1周するようなルートで車を走らせて、2山を巡ることができる。 登山時間を計算すると時間に余裕がないけれど、1日目に『焼石岳』、2日目に『栗駒山』+『厳美渓』と決定。 夜行バスの乗り場所である西口発を間違え東口に行ってしまい、ダッシュで西口まで走り、ギリギリ3分前に乗車。 火照った体を冷ましながら缶ビールをあけ、2,000円高いけれど3列シートのバスはやっぱりゆったりできて良いなぁ。 AM3:30頃、『一ノ関駅』到着。 駅舎はまだ閉まっており外は真っ暗、でも思っていたよりも寒くはないので、駅舎の明かりが着くまで寝静まった駅前の商店街をうろうろと1周し、戻ってきたときには駅舎に電気が付いており、中の待合室でうとうと仮眠、7時に待合室を出発し、約30分歩いてレンタカーのあるガソリンスタンドのそばにあるマクドナルドで朝食を食べ、レンタカー予約時間であるAM8:00、ガソリンスタンドでレンタカーを借りる。 事前の調べで『焼石岳』『栗駒山』周辺や、『焼石岳』〜『栗駒山』までのルートにコンビニなど食料を調達できる場所を見つけられず、食べる頃には冷たくなっているだろうが、今のうちにコンビニで山での行動食、夕飯と酒、翌日の朝飯とたくさん購入しておくが、車に置いておけば良いのだから助かる。 だんだんと車の数が少なくなり『ひめかゆ』辺りでは前後を走る車はなく、道路が1本線で先まで続いていて快適なドライブ。 紅葉の色つきは、道路周辺が見頃を向かえていて車窓からの眺めは良いけれど、山はもう終わっているなと思うとちょっと残念。 本当は先週来る予定だったけれど、台風19号上陸だったから断念、まぁまだ11月の低山紅葉があるから。 思い出の『中沼登山口』への標識を通り過ぎ、『つぶ沼登山口』の駐車場に到着したけれど今になって 「どうしよう・・・やっぱり『中沼登山口』から登りたい」 「でも舗装されてない林道を走らないと・・・タイヤパンクしたらどうしよう・・・」 「行っちゃえ」 再び車を走らせ『中沼登山口』への標識を曲がり、舗装されてない林道へ 「タイヤパンクしないでくれよ」 と願いながら、ゆっくりとLギアで林道を登るHONDA FIT
30分くらい走り、なんとなく記憶のある『中沼登山口』に到着。 陽の落ちるのが早くなり、街でも17時を過ぎれば暗くなり始める。 山の中だ、16時30分までには『中沼登山口』を車で戻り始めないと、ヘッドライトの明かりであの林道を走るは怖い。 そう考えれば登山時間はギリギリ。 そんなあせりがあったのか、出発してから10分ほどで行動食を入れてこなかったことに気付き車まで戻る。 まだ取り返せる。 再び20分ほど歩いたところで前回の記憶はほどんどないけれど、なんとなく「この道違うんじゃないか?」と感じ、スマホにダウンロードした焼石岳の地図で現在位置確認すると、ありゃ『中沼』への登山道ではなく『金明水避難小屋』への登山道を歩いていた。
再び車まで戻り、見渡せばきちんと『中沼』方面を示す標識があるじゃないか、間抜けすぎる。 まだ急げば山頂を踏めるんじゃないかと早歩きしていたけれど、途中で「もう山頂までは無理だ」と判断。 急ぐ山登りは好みじゃない 天気も良くないし山頂は一度踏んでいるんだから、懐かしい『銀明水避難小屋』まで写真を撮るのをメインとした山登りに切り替え、被写体を求めながらのんびり登山に変更。 写真を撮るのが目的で山登りを始めたのだけれど、実際は山登りのついでに写真を撮っているような状態、もうそろそろ1日で行けるコースを2日かけて写真をじっくりと撮りながらの山登りに路線変更しようかな、と思っていたところだ。
この雰囲気の中のんびりとコーヒーを飲みたいと思ったけれど、そんな時間はないと思っていたからコーヒーセットは車の中、悔やまれる。 紅葉の見頃を終えた平日の山なせいか、すれ違う登山者は少なく静か、濡れた木道を慎重に歩き、水が流れている登山道を歩きながら「相変わらず水気が多い山だな」と思いながら、『つぶ沼』からの登山道と合流地点に到着。 『つぶ沼』からだと『中沼』よりもコース時間は長いが、林道を車で走ることはないし、ヘッドライトの明かりで登山道を下る気だったら山頂まで登ってこれたかも、と思ったが、山頂を目指すことなく被写体を探しながらのんびりとした山歩き、やっぱりこんな山登りが性にあってるかもと思い直す。 ひらけた場所に到着すれば、『銀明水』と言う水場があり、ちょっと先に行った小高い所には『銀名水避難小屋』が建っている.。
この小屋と周りの雰囲気は記憶にあるのと同じだった。 山頂へ目を向け雲がかかっている事に納得(安堵?)し「またいつか泊まりに来ます」と挨拶して来た道を引き返す。
暗くなる前に無事林道を走り終え、『焼石クアパークひめかゆ』で汗を流し、次の目的地、栗駒山登山口の『須川温泉』へ車を走らせる。 調べたとおり、食事や食料を調達できるようなお店を見つけることなく『須川温泉』の駐車場に到着。
『須川高原温泉』のレストランはもう閉まっており、夕食やお酒を買っておいて正解だった。 冷めたお弁当は我慢できるが、温いビールはどうしようと思ったけれど、日が暮れて寒くなり始めたおかげで納得できる程度の冷たさになっており、スマホで動画を見ながら車中晩餐、明日も雨に降られないことを祈って、シュラフを掛け布団にして就寝。 時折雨音で目を覚ますが、夜行バスでの寝不足と山登りの疲れからか熟睡できた感があり、AM6:00、シャキッと起きて雨が止んでいることに安堵して栗駒山登山開始。
前回と同じ『名残ヶ原』を経由して『須川コース』を選択。 『名残ヶ原』周辺の紅葉が見頃を迎えていて、草紅葉した湿原との風景が綺麗だけれど、惜しむらくは曇り空の下、日差しに照らされていれば輝いてもっと綺麗だっただろうに。
硫黄の匂いが鼻に付く『地獄谷』を通り過ぎ、『栗駒山』の噴火によってできた『昭和湖』に到着。 空にはぽっかりとあいた雲の切れ間に青空があり、「あれがもっと広がらないかなぁ」と思っていたら薄日が射し空に虹が映っている。 虹なんて何年ぶりに見ただろうか? 良いものを見たと思えるか、なにかの予兆と考えるか。
虹を見てあらためて思い出す、『栗駒山』も活火山、山頂へ向かう間「もし噴火したら、この岩の下に入ろう」とか「あの隙間に隠れよう」など考えながら登っていた。
『天狗平』に着く頃には先ほどの青空が広がることはなく、展望はガスに巻かれてしまい真っ白、稜線に吹く強い風に絶えながら『栗駒山』山頂に到着。 長居する状況ではないので「とある目的」を果たし、下りは『産沼コース』を下ることにする。 最初は『須川コース』をピストンと思っていたけれど、『天狗平』までのほとんどの登山道が階段状に刻まれており、歩幅を強制されるし水溜りはあっちこっちに出来てるなど歩きにくく、下りにまたここを通りたくはないと思いながら歩いていた。 笹に覆われた山頂からの下り、笹に付いた水からカメラを守りながら下ること数分、眼下にはなだらかに広がり、日当たりが良さそうな斜面に登山道がまっすぐと伸びているのが見える。
きっと紅葉が最高潮のときは、周囲が鮮やかに染まっている中を歩くことになるんだろう。 小さな『産沼』から『名残ヶ原』の間が紅葉の見頃を迎えていて、時間に余裕もあることからじっくりとカメラを構えて写真を撮る時間を作る。
予定通り、無事に車へ戻り、『須川高原温泉』か『栗駒山荘』どちらのお風呂に入るか悩むが前回同様『栗駒山荘』で汗を流し、露天風呂に使っているとき、本格的に雨が降り始めてきた。 ギリギリ雨に降られずに山登りが出来たとこに感謝。 予定通り帰京の電車まで約1時間の余裕、『厳美渓』へ寄り道するつもりだったけれど、雨の中では楽しめそうにないので次回のお楽しみに。 『道の駅 厳美渓』で昼食でもと寄ったが、あまり魅力を感じるメニューではなく、ちょっと寄り道しただけでそのままレンタカーを返却して帰路についた。
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