五竜岳 (標高2814m) |
【 地 域 】北アルプス 【 天 候 】1日目/晴れ時々曇り 2日目/曇りのち晴れ 【 季 節 】初秋 【 山行 形式 】五竜山荘テント泊 【 入 浴 】みみずくの湯 |
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【 水補給ポイント 】
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【 食料補給ポイント 】
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【 休憩ポイント 】
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【 個人メモ 】
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『五竜山荘』のテント場でテント泊し、夕日を眺めながらレベッカの「Maybe Tomorrow」を聞いて涙する。 数年前の『五竜山荘』小屋泊まりの時眺めた夕日を見ながら、「次回はぜひテント泊で」と思っていた夢を叶えに『五竜岳』へ。 夜行バスで早朝に『五竜バス停』に着き、約30分歩いて『五竜テレキャビン』に到着。 入り口はまだ閉まっていたけれど、裏の階段を上って「スキーシーズンならゲレンデだろう」な場所で、「なんで祝日なのに繁盛期のAM6:30始発じゃないんだろう」と思いながら、AM8:15始発まで時間を潰す。 「たぶんゴンドラ・リフト終点の『地蔵ノ頭』まで歩いて行ける道あるよなぁ?」 「行っちゃうか?でも見るからにきつそうな傾斜だ」 など、目の前に広がるゲレンデを見ながらの約2時間、続々と登山者が集まりだし、やっとゴンドラ・リフト運行開始。 ぐんぐん高度を上げて行くゴンドラの車内から見る地上を見て、 「歩いて登ってたら死んでるな・・・」 リフトもちゃっかりと利用して、終点の『地蔵ノ頭』に到着。 曇天だけれどくっきり見える『五竜岳』『唐松岳』、眼下には『アルプス平』と町並み、そして赤や黄色に染まり始めた葉を眺めながら、『小遠見山』『中遠見山』『大遠見山』の各山頂までの厳しい登りを終えれば、360度に広がる展望が各山頂で待っている。
特に『大遠見山』山頂は、前回ガスに巻かれて真っ白だったのでここからの展望を楽しみに来たのだけれど、人がたくさんいるは、山頂での記念写真の奪い合いみたいな雰囲気に嫌気がさして、ちょっとでもこの展望が見られたことに感謝してとっとと先を目指す。
![]() 『大遠見山』山頂を下ろうとしたとき、後ろから 「ほら、あれが『鹿島槍ヶ岳』だよ」 と聞こえた。 「へぇ〜」いままで何気なく写真を撮っていたけれどあれが『鹿島槍ヶ岳』だったんだ。 こんなありがたさもあるんだね。 三連休の最終日、やはり『五竜岳』には人がたくさん居たようで、下ってくる人と道の譲り合いが頻繁、テント泊と思われる大きなザックを背負った人も多くすれ違い、 「テント場は相当混雑していただろうな」 と想像できる。 ![]() 『西遠見山』山頂から今夜の宿『五竜山荘』の赤い屋根が見えるが、 『え〜、あそこまで登るの〜』 と思うほどの登り坂が目の前にそびえ立つ。 下って来た人に話を聞いたら巻き道などない『白岳』の山頂を経由して小屋へ行くそうだ。 『ザイテングラード』から『穂高岳山荘』へ登るような登山道だ。 少し登っては休憩し振り返る、急傾斜な分少し登っただけで高度をぐんぐん上げ、あっと言う間に先ほどここを見上げていた『西遠見山』山頂を越え、約1時間登りきれば今までは見えていなかった『唐松岳』へと続いている登山道が見えてくる。
![]() 明日はあの稜線を歩いて『唐松岳』へ行くが、途中の稜線は快適そうだけれど、『唐松岳』山頂へ向かう道は今のと同じく厳しい登りのようだ。 眼下に『五竜山荘』が見え、気になるテント場にはまだ2・3張りほどのテントでまだまだ余裕あり、やはり平日登山はこうでないとねぇ、まぁまだ時間が早いのもあるだろうが・・・ ![]() 小屋から近く離れず、眺めが良さそうで(どこでも眺めは良いけど)、強風にさらされないような(強風吹けばどこも大変)場所を選んで 「ここをキャンプ地とする 」 時間はまだPM1:30、青空の下ならば身軽で『五竜岳』山頂へ行くのだけれどあいにくの曇天、数年前登った早朝の『五竜岳』山頂は快晴・雲海が広がる、もう2度と来なくても良いと思ったほどの素晴らしい大展望だった、それを上回るほどの展望は今回はないのは一目瞭然、良い思い出のままで『五竜岳』山頂は残しておくため、明日の朝に期待。
夕暮れまで酒を飲みながらの〜んびりと過ごそう、そのためにこの時間に着いたんだから。 まずは昼食のレトルトカレーを温めて・・・ 「・・・ない・・・」 「・・・・ない・・・・」 「・・・・・ない・・・・・」 「ガスコンロがな〜〜〜〜〜い〜〜〜〜」 何度も何度も同じところを何度も何度も探したけれどガスコンロがない、認めることができるまで数分・・・忘れてきた。(家に帰ればベットの下に落ちてました) レトルトカレーを温める事も、コーヒーを飲むことも、焼酎お湯割を飲むことも、おつまみを作ることも何にもできない。 少しの間、うなだれていたけれど忘れてしまったものはしょうがない、ひらきなおるしかない。 夕食は『五竜山荘』で食べよう、カレー大好きキレンジャーなので『五竜山荘』の名物カレーを今回も食べようか悩んでいたんだから「食べろ」と言うことだろう。 焼酎をお湯割にはできないが水割りでもかまわない、つまみは作れないがお菓子の「じゃがりこ」がある。 コーヒーは買おう。 など、なんとかなるが、食料がただの荷物となり、重い思いをしてまた背負って帰らなければ行けないのが悲しいなぁ。 缶ビール購入ついでに夕食の手続きをして、夕食時間のPM5:30まで酒を飲みながら、そして念願のレベッカ「Maybe Tomorrow」を聞くと言う夢を叶えながら(涙は出ないが)、テント場でまったりと過ごす幸せの時間。 しかしだんだんと風が冷たくなり、たっぷりと着込んでも寒いのでテントの中へ退避、 「もう9月以降のテント泊はやめようか、テント泊は8月までにして9月以降は小屋泊まりの山登りに路線変更しても良い時期と年齢じゃないかなぁ」 ![]() と思ったほど山の寒さがつらく感じ始めた。 お腹いっぱい名物カレーを食べ、さらにカレーをつまみに缶ビールを飲んだせいか、食前のお酒と食中のお酒でテントに戻った時にはすっかりと酔っ払った。 予定ではスマホで映画を見ながら焼酎を飲んで夜を過ごそうと思っていたけれど、 睡魔には勝てずそのまま就寝。 夜行バスでほとんど寝てなかったから無理もない、夕焼けはガスに巻かれてなさそうだし。 風がうなっている。 テントがバタバタを音を立てて揺れている。 また風が強いのか 明日は雨かなぁ〜 俺は雨男になったんかなぁ〜
![]() うとうとを繰り返しながら外が明るくなった頃、テントから顔を出してみれば、雨は降っていないがガスで真っ白、『五竜山荘』も時々見えなくなる。 風はまだ強く吹いてくるが夜中ほどの強風ではない、たまに青空が見え、7月の八ヶ岳みたくガスが急に晴れて展望が良くなりそうな可能性があると信じ、予定通り『唐松岳』向けて出発。 真っ白な展望の中『大黒岳』へは快適な登山道、場所によって強風にさらされるが、危険なほどの強風ではない、きっと青空の下ならば展望がめっちゃ良いだろう、また来なきゃならないコースができてしまった。
![]() だんだんと傾斜がきつくなり、岩登りに変化、鎖場が頻繁に出現し、慎重にと感じるほどの岩場があちらこちらと現れてくる。 展望がないから高度感がなく、きっと怖さは半分くらいだろう。 ![]() まだか、まだかと待ちわびた『唐松岳頂上山荘』に到着。 すでに宿泊者は出て行ったのだろう、小屋の周辺には誰も居なく、小屋はし〜んとしている、テント場にはテントが1張りもなし。 ここから『唐松岳』山頂へは10分程度で登れるみたいだけれど、展望も何もない山頂に登る気はなく、小休止して『八方』へ出発。 なだらかで快適な道、『八方』から登ってくれば良かったと思っていたところ、軽装な登山者とすれ違う。 ちょうど『八方』のゴンドラ・リフトを利用した登山者が到着する時刻だろう、 「良かった、ゴンドラ・リフトは動いているようだ。」 ゴンドラ・リフト利用は楽で良いが、天候によって運休する可能性のある乗り物だから怖い。 ![]() 天候悪は上のほうだけだったようで、『丸山ケルン』からガスが薄まり始め、麓の町並みなどがときおり見え始める。 続々と登山者とすれ違い始め、平日にもかかわらず若者の登山者がたくさん、う〜ん、山ブームだねぇ。 すっかりと青空の下、ハイカーも大勢目立ち、『八方池』周辺はわずかに紅葉が始まり、暖かいし景色は良いしで絶好のハイキング日和、けれど山の上は相変わらず雲の中で別世界だ。
さっきは「八方から登ってくれば良かった」と思ったけれど、リフトを下りてから『丸山ケルン』までの登りは傾斜もあり登りにはきつさそうだ、長い木道の登り道もなにげにつらそうだ。 やっぱり楽な山登りはないね。
![]() 帰りもゴンドラ・リフトを利用して無事に下山。 「みみずくの湯」で汗を流し、ここから近い『白馬駅』から乗ろうと乗車地変更をしようとしたが受け付けてくれない、予定通り『八方』で乗車することに。 これが正解、『八方』の乗り場そばにはコンビニがあり、バス乗車時間ギリギリで買って持ち込める冷えた缶ビールや暖かいお弁当で、1人宴会を楽しみながら帰路に着く。 『白馬駅』周辺はコンビニがないんだよね、駅構内の売店でなにか購入できるかもしれないけれど、コンビニほど充実してないだろうし。
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