天狗岳
(西天狗岳2645m/東天狗岳2640m)
【 地 域 】北八ヶ岳
【 天 候 】1日目/晴れ
       2日目/晴れ
【 季 節 】夏
【 山行 形式 】本沢温泉小屋テント泊
【 入 浴 】渋ノ湯

【 交 通 】
行き 北千住(04:44)〜日暮里(04:52) \3,890
日暮里(04:55)〜新宿(05:19)
新宿(05:22)〜代々木(05:24)
代々木05:28)〜八王子(06:20)
八王子(06:30)〜小淵沢(09:01)
小淵沢(09:57)〜小海(11:05)
小海駅(11:10)〜種子湯(11:44) \800
帰り 渋ノ湯(14:50)〜茅野駅(15:41) \1,100
茅野駅(16:42)〜小淵沢駅(17:04)
小淵沢〜甲府〜新宿〜神田〜上野〜北千住 \3,570

【 コース 】
1日目 種子湯〜(0:30)〜みどり池入口〜(2:00)〜分岐〜(1:10)〜本沢温泉
リアル 種子湯(12:00)〜みどり池入口(14:10)〜分岐(15:10)〜本沢温泉(15:20)
2日目 本沢温泉〜(1:00)〜夏沢峠〜(0:30)〜箕冠山〜(1:00)〜東天狗岳〜(0:20)〜西天狗岳〜(0:20)〜東天狗岳〜(1:00)〜黒百合平〜(0:45)〜分岐〜(0:20)〜分岐〜〜(0:40)〜渋ノ湯
リアル 本沢温泉(07:40)〜夏沢峠(08:40)〜箕冠山(09:50)〜東天狗岳(10:40)〜西天狗岳(11:00)〜東天狗岳(11:20)〜黒百合平(12:45)〜分岐(13:20)〜分岐(13:35)〜渋ノ湯(14:20)


【 水補給ポイント 】
・本沢温泉小屋
・根石岳小屋


【 食料補給ポイント 】
・しらびそ小屋
・本沢温泉小屋
・根石岳小屋
・黒百合平ヒュッテ


【 休憩ポイント 】
・しらびそ小屋
・東天狗岳
・西天狗岳


【 個人メモ 】
・東天狗岳から黒百合平まで1時間では行けない
・分岐の標識には『渋ノ湯』を示す文字はない。『奥蓼科登山口』を行け
・朝4時起き、5時出発を徹底しろ


【1日目】
「寝過ごしたぁ〜」

家を出発する予定だった10分前に目覚める。

ザックへの詰め込みは前夜に終え、冷蔵庫に入れてある食材を忘れないようメモ書きを用意してあったため、慌てながらも忘れ物はなく、出発予定10分遅れで家を出発。

『北千住駅』まで約40分の道のり(コンビニで朝食購入時間含む)を、急ぎ足で10分の遅れを取り戻すが、駅に着いたときには汗びっしょり。

Tシャツの汗臭さが自分でもわかるほど。

あぁ〜消臭効果のある最新機能Tシャツが欲しい。


機転や車内アナウンスのお陰で、うまく電車を乗り継げ、ずっと座れたままJR小海線『小海駅』に到着。

世間は夏休み時なので、『種子湯』行きのバス停は登山者で行列しているかと思いきや

「あれ?」

山登りの格好をして乗車したのは、自分と2人の山ガール

『種子湯』の駐車場にはけっこう車が駐車していたので山には人がたくさん入ってそうだけれど、折り返しの『小海駅』行きへのバスに乗車したのは2人。

このコース、バス利用登山者は少ないのかな?


6月以来の山、約10ヶ月ぶりのテント泊重量

「重い・・・」

いつものように来たことを後悔した時。

ダブルストックで楽したいが(あまり楽とは思ったことないけれど)、来週の4日間テント泊縦走の足慣らしでもあるので、ほんとにつらくなるまでは封印だ。


今回のコースは2010年にも挑戦したのと同じ行程。

けれど2日目の強風とガスにより、稜線に出たところで縦走を断念、再び『種子湯』に戻って終わったリベンジ戦だ。

ある程度の登山道の記憶はあるけれど

「あれ?こんなにきつかったっけ?」

積もり積もったビールによるものと思われるダラダラ流れ落ちる汗に、首からぶら下げているカメラが防滴で良かったと思う時。


『ミドリ池0.6km』の標識から先は、台風の影響で2010年に来たときとは登山道が変更になっており

「確か、トロッコのレールが引いてあったような登山道を歩いたなぁ」

の記憶があったもののそのようなところはなく

「違う山だったけ?」

と思っていたが、変更前の登山道だった事を帰ってきた後に知る。

この変更後の登山道が一番きつかったかも

山小屋らしい『しらびそ小屋』と物静かな雰囲気漂う『ミドリ池』、そして青空の下に見える『天狗岳』

前回来た時よりもすばらしい景色だ。

今回山でデビューの「Pentaxレンズ DA15mm」を使うと

「広い」

写したいと思う範囲を拾ってくれる。

「これは山登りには良い、これをずっと付けっ放しでいいんじゃないか」

買って良かったと思った時だ。

惜しくは防塵防滴ともう少し明るかったら・・・

『ミドリ池』からは快適な登山道が続く。

シャッターポイントも多くカメラを向けるが、ちょっとかがんで撮ろうとすると重いザックが負担になり、撮った後には息切れが。

「重いザックの時はバリアングル液晶付一眼はありがたいだろうな」

急坂を下り林道らしき所に出れば『本沢温泉小屋』のテント場は近い。

30張程度のテント場に10張程のテント。

もっと混雑を予想していたけれど、ここでも

「あれ?」

しかし良い場所はほとんど押さえられており妥協気味な場所を

「ここを〜キャンプ地とぉ〜する」





今回は食を充実させたため、テント受付後はビールを飲みながら料理開始。

まずは朝食と明日の行動食「サンドイッチ」作り

食パンにキュウリとコンビーフとマヨネーズ、トマトも入れるつもりだったけれど凍らせて来たのが失敗で、溶けた後は皮が硬いが中はフニャフニャで、切ると中身がこぼれ落ちそうだったので使えなかった、反省。




次は「お稲荷さん」作り

無洗米を炊き寿司酢をかけ、味付け油揚げで包む。

もう何度目かのお稲荷さん作り、米は少なめにして包んだほうが食べやすいしうまい。

自分で食べるのだから素手で作ります、それが一番はかどる。






つまみに「ワカメときゅうりのツナサラダ」

前回の「ワカメとタマネギのツナサラダ」だとタマネギを水にさらす手間があるけれど、きゅうりなら切るだけ。

本当は塩もみしなきゃならないが省略しても問題なし。。








晩飯のおかずとつまみに「餃子」

この餃子は生餃子だった。

これも凍らせたが溶けたあとは皮はドロドロになっていて餃子の形を保って焼くのは難しかった。

トマトと餃子は凍らせたらダメだと勉強。




しかし今回は持って来過ぎたなぁ。

食べ切るのにいっぱいいっぱい、もう「食を極める山登り」は辿り着いたと言っていいんじゃないか?

そのせいで重いザックになってしまい苦しんでいる自分

「なんだかなぁ〜」

来週の夏休み登山はカップラーメンとFD、つまみはサキイカでいいかな。

今度は「食を切るつめる山登り」に変更しようか(笑)

前夜の睡眠不足からか、持ってきた500mlの焼酎をまったく飲むことなく早々と寝てしまい、さらに

「なんだかなぁ〜」

この日12日夜は天体ショーがあると知り、夜中テントから頭を出して夜空を見上げたけれど、明るく輝いている星しか見えなくて、流れ星などの天体ショーを見られなかったのは残念だ。

【2日目】

「あぁ〜もう7時だぁ〜」

ウトウト、ウダウダしていたらもうこんな時間。

コースタイムでは8時に出ても大丈夫なのだが、なんか最近はだらけ過ぎだ。

撤収したテントも多く、山の時間ではすっかりと出遅れ組だ。

『白砂新道』は傾斜がきつそうなので、時間はかかるが『夏沢峠』を経由して『根石岳』を目指す。

前回の『川乗山』から気になりだした苔が見事な登山道だ。

なんとなく瑞々しさが感じられないのは、晴れが続いて水分が足りないからなのかな?

見覚えのある『山びこ山荘』が見えてくれば、『硫黄岳』とそこへ向かう急登を登っている登山者が目に映る。

「ここから『硫黄岳』まで歩けば『赤岳』までの道が繋がるからいつかは」と思いながら、反対の『根石岳』方面へ向かう。


樹林帯の中のなだらかな登山道を進めば

「見えた!」

青空の下に見える『根石岳』山頂と『根石岳山荘』、そして見事な展望!

前回は立っていられないほどの強風と展望をなくすガスでここから先をあきらめた。

その悔しさを吹き飛ばすほどの眺めだ。

リベンジ成功だ!

ぱっと見、喜んでいるようには見えないだろうが、1歩1歩この青空の下を歩ける喜びを噛み締めながら『根石岳』山頂に辿り着く。

『根石岳』山頂からはこの先の『東天狗岳』から『西天狗岳』へと続く歩くのが気持ち良さそうな稜線が見える。

山頂からは「ヤッホー、ヤッホー」と子供たちの叫んでいる声が聞こえてくる。

大人になったらそんな勇気なくなるだろうから、今のうちに叫んでおくといいさ。


『根石岳』から『西天狗岳』の稜線歩きが、今コースでのメインディッシュ、じっくりと味わいながら『東天狗岳』に到着。

けっこう人がいるなぁ〜

子供から若者まで、いつもの平日登山では見ることのない人種が山頂にたくさんいるのは、自分にとってはとても新鮮な光景だ。

けれどあまり長居はしたくないのでザックをデポし、『東天狗岳』より高い『西天狗岳』をピストンし、『黒百合ヒュッテ』を目指す。






大きい岩がゴロゴロとあり、岩の上を飛び移るような感じで下る登山道で、いつのまにかけっこう下っていて『東天狗岳』を見上げる状態に。

途中の休憩時にコースタイムを計算すると

「あれ?バスの時間に間に合わないじゃん」

あらためて計算すると6時間30分のコースタイムを、どこでどう間違っていたのか5時間35分で計算していた。

しかし「パノラマコース」を行かなければ、『渋ノ湯』のお風呂になんとか入れてバスに間に合う。

「パノラマコース」を楽しみにしていたのだけれど、しかたないまた次回のお楽しみだ。

しかしこのままではお風呂タイムは20分。

少しでも早く着いてお風呂タイムを長くしたい。

『黒百合ヒュッテ』に着けどものんびりしている余裕はない。

相変わらず岩歩きが続きここは慎重にならざる得ないが、やっと岩歩きが終わった先からは早歩き。

途中の分岐で迷ったせいで、さらに時間を費やし焦りが出たのか、前に転び、後ろに滑り、足がグギッとなりそうになった。

無事に『渋ノ湯』に着き、約30分の入浴タイムを確保。


やはり時間に余裕がないと、それには朝は早く起きて行動しないとね。

良い教訓になりました。

来週の夏休み登山は4時起床、5時行動徹底。