奥穂高岳/北穂高岳 (標高3190m) (標高3106m) |
【 地 域 】北アルプス 【 天 候 】1日目/晴れ 2日目/晴れ一時雨 3日目/晴れ 4日目/晴れ 【 季 節 】夏 【 山行 形式 】涸沢テント場 【 入 浴 】さわんど温泉/梓湖畔の湯 |
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【 水補給ポイント 】
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【 食料補給ポイント 】
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【 休憩ポイント 】
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【 個人メモ 】
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【1日目】 今年も来た!夏休み登山。 天気予報では4日間雨マークなし。 しかし去年の事もあるので100%信じてはいないが・・・ ![]() 今回は相棒と相棒の彼女と俺とで3人グループ。 3人揃えば車で行けば安い!ということで、ペーパーの俺以外2人に運転を任せ、日曜夜に迎えに来てもらい出発。 Uターンラッシュとなった上り車線の渋滞を横目に、『沢渡(さわんど)』まで渋滞知らずに到着。 ![]() 約3時間程度の仮眠後、朝一番の低公害バスに乗って『上高地』に到着。 相変わらず朝が早いながらも、バスターミナルや『河童橋』には観光客や登山者で大賑わい。 「小梨平キャンプ場に一度は泊まってみたいなぁ〜」 「おっ、前穂高岳が見える」 「屏風岩をクライミングしている人はいないかな?」 などと『明神』『徳沢』『横尾』を適度に休憩しながら通り過ぎ、『本谷橋』に辿り着く10分程手前の登山道で、うちら3人の5メートルくらい前を、下に流れている沢から駆け上ってきた黒い物体が横切り、山へ駆け登って行った。 ![]() 「熊だ!」 うちらに気づいて慌てて駆け抜けていったのか?、一瞬だったので最後尾から見た俺は小熊かと思っていたが、前にいた相棒らはけっこうな大きな熊だと。 ![]() その場所から後退し、しばらく手をパンパン叩きながら様子見。 山登り20年くらいしているが、熊を見たのは初めてだ。 足早にその場を離れて、ちょっとドキドキしながら『本谷橋』に到着。 日陰になる場所があまりなく、陽に照らされ暑いのは暑いが、冷たい沢の水を通り過ぎた風が涼しく気持ちいい場所。 なぜかここに来るたびに「果物持ってくれば良かった」といつも思う。 沢の水で冷やして桃か梨かブドウの果汁がうまいだろうな。 『本谷橋』から山登りらしい登山道が始まり、食べ物がいっぱい詰まったザックの重さが、肩や腰に負担をかけ始める。 展望が望めないこの道、紅葉時ならばこの道も紅葉し目を楽しませてくれるが、夏はただ『涸沢』を目指すだけ。 前回は紅葉時にこの道を相棒と来たとき、休憩にちょうど良いと思った場所が他の登山者であふれていて休憩できなく、今回はそこを休憩場所にしようと、『本谷橋』から1時間程度歩いた頃で場所を探りながら登っていたが、前回の八ヶ岳の時と同じよう記憶があいまい。 「ここじゃなかったっけ?」 「いや、もうちょっと先でしょう?」 「・・・・・」 「ないなぁ〜、やっぱさっきの所だったんだよ」 ![]() 結局適当な所で休憩してしまい、そこからちょっと進んだ所に記憶を呼び覚ます休憩場の登場。 ・・・・・ 沢が近づき雪渓が見えたら『涸沢ヒュッテ』はすぐ。 ![]() テントを張って寝床を準備し整理ができたら乾杯・・・との予定だったが、喉の疼きに勝てず『涸沢ヒュッテ』のテラスに着いてすぐに生ビールで乾杯。 う〜ん、至福の時 2つのテントを並べられる場所にテントを張り、寝床の準備も終えて夕食タイム。 昨今の山登りテーマ「食を充実させる山登り」の名に恥じぬ今回の夏休み登山。 ![]() ●鰻丼/うなぎ+FD白米 ●キャベツのうま塩炒め(自担)/キャベツ+キャベツのうま塩炒めの素 ●焼きウィンナー/定番おつまみ 夕食を終えてすることのなくなったPM7:00頃、いつのまにか寝ていた。 今回はいつもの目が覚めてはうとうととはならず、きっちりと熟睡し気がつけばAM2:00頃。 長い夜は寝酒をちびちびしながらスマホの映画を見て、PM9:00頃に寝る予定だったのだが、やっぱり車中での3時間程度の仮眠だけでは足りなかったという事か。 1人でテントということもあり、シュラフに潜ったまま頭だけをテントの外に出すと空には満点の星空。 山に来たら御来光よりも星空を眺めるのが楽しみだ。 ![]() 【2日目】 夜の星空が証明するように朝から快晴。 AM5:00くらいからテ ![]() 一昔前はAM6:00には出発していたけど、今ではすっかりとぬるくなってしまい、PM7:00軽身で『奥穂高岳』へ向けて出発。 お花畑で癒され、雪渓を横切り、『ザイテングラード』で苦しみ、と前回『奥穂高岳』へ登ったときと変わりはないが、2日目&軽身ということで、『ザイテングラード』が前回ほどの苦しさは感じず、余裕を持って『穂高岳山荘』に到着。 ![]() 相変わらず小屋からの最初の登りは垂直の壁だ。 小屋から見ればちょっと不安になるが、実際に取り付いてみれば、反対に楽しいと思える壁登りだ。 ![]() 1位ゲット! 2位の『北岳』は雲に隠れて見えず2位ゲットならず。 ![]() しかし振り返れば、後ろには『北穂高岳』『槍ヶ岳』、こちら側は雲がかからず視界良好。 ガレ場を登りきり、祠が建つ『奥穂高岳』山頂に到着。 記念写真を撮り終え、小広い場所でのランチタイムは前回好評だったサンドイッチ。 今回は耳なしのサンドイッチ用パンにハムとレタスやトマトを挟んでサンドイッチ。 このタイプのパンではプチトマトが食べにくい食材なので、プチトマトじゃないトマトの方がいいな。 ランチしている間にもけっこうな人数が『ジャンダルム』を超えている姿が見える。 『ジャンダルム』を超えればけっこうな「箔」がつくだろうが挑戦する気なし。 ![]() 『穂高岳山荘』に辿り着いても、前回同様今回も『涸沢岳』は登らずに断念。 ただ単にめんどくさいからかな。 でも下山して気づいたが、『涸沢岳』は日本の山で8番目に高い山、それも『北穂高岳』よりも高い山だったんだね。 百名山には興味なくても「日本の高い山ベストテン」は制覇してみたいかな。 『ザイテングラード』を下り、『涸沢小屋』への登山道へ入る手前で空からポツポツと雨が降り出してきた。 ずっとぶら下げていた一眼カメラ『K-30』、これはカメラ・レンズ共簡易防滴なので、多少の雨なら濡れても大丈夫。 本格的に雨が降り、雨具を取り出すためにザックを下ろすまでカメラをぶら下げていられるのは、無駄な時間を使わないで済むのでありがたい。 山特有の変わりやすい天気だったようで、『涸沢小屋』に着いてしばらくすれば、雨がやんで青空が広がり始めてきた。 2日目は『涸沢小屋』の生ビールで乾杯。 テラスから見るテント場のテント数が、だいぶ減ったのがわかる。 【2日目の夕食】 ●角煮/豚の角煮+FD白米 ●チーズフォンデュ/とろけるチーズ+白ワイン+フランスパン+ソーセージ ●海草サラダ(自担)/乾燥海草サラダ+レタスの残り
軽身でのピストンということもあり、それほど疲れはなく、夜のテントの中では明日のランチの準備。 今夜は予定通り、焼酎をチビチビ飲みながら、スマホの映画を見てPM9:00に就寝。 2夜連続満点の星空。 ![]() 【3日目】 本日も快晴。 今日も軽身で『北穂高岳』を目指す。 出発前に『涸沢ヒュッテ』のトイレを利用したさい、小屋の従業員だろう、空を見て「秋だなぁ〜秋だなぁ〜」とつぶやいている。 空を見れば秋雲らしき「うろこ雲」が広がっていて、確かに「秋だなぁ〜」、風も多少涼しくなった気も。 ちょうど季節の変わり目に遭遇したのだろうか。 ![]() 『北穂高岳』山頂へは、最初からガレ場や岩登りの急登の登山道。 14年前に来たときの記憶は薄れ、梯子場と鎖場、「帰りは雪に降られたなぁ」くらいしか覚えてない。 登っている間にところどころ思い出すだろう。 『吊尾根』越しに『富士山』や南アルプスの山々が見え始めたころ、まだ記憶に残っている鎖場や梯子場が登場。 ![]() 梯子場を登り終えた所が休憩にちょうど良い広さと眺め。 ![]() 左には昨日登った『穂高岳山荘』『奥穂高岳』、右には『北穂高岳北稜』と『北穂高小屋』が見え、結構な高さまで来たんだと感じられる。 前回も思ったテント泊する気が起きないテント場と、南稜へとの分岐を通り過ぎ、北稜への最後の登り。 小広い山頂からは、雲がかかり始めた『槍ヶ岳』と、『大キレット』の登山道が見える。 『北穂高小屋』の赤い屋根が見えていて、14年間前と変わらずの景色を思い出す。 前回来たときは小屋を閉める直前の10月、テラスは解体されていて「北穂高小屋のテラス」を味わえなかったが、今回はテラスの雰囲気を小屋の天水ドリップコーヒーと共にじっくりと味わう。
今日のランチは「お稲荷さん」 去年「黒部五郎岳」のとき初挑戦で作ったが、酢飯と甘い揚げが山で食べるにはGOOD。 山ランチ定番メニューに入ったが、今まで酢飯は「サトウのごはん」で作っていたが、今回は前夜に米を炊いてそれを酢飯に。 結果は失敗。 ![]() どうも米がうまく炊けず芯が残る、というか、生米臭さが残っているし、水が多すぎたかやわらかすぎた。 これで何度目かの米炊きだが、なかなかうまく米が炊けないなぁ〜。 チタンのコッヘルで炊くせいかコゲもできてしまい、コゲた米がまたまずい。 失敗作を相棒らにすすめるのも気が引けるので、1個だけ毒見してもらい、あとは全部自分で食べた。 まぁでもそれほど苦にならず全部食べられたのは、酢飯と揚げの甘さがカバーしてくれた。 昨日は『ジャンダルム』超えて来る人がけっこう居たが、ここでは『大キレット』超えをしてくる人が続々と。 小屋のはじから『大キレット』を見下ろすと、キレット超えをしている人の姿がたくさん見える。 『大キレット』くらいなら挑戦してみようと思う気はあるかな。 本日は雨に降られず、無事に『涸沢小屋』に到着し乾杯。 【3日目の夕食】 ●キムチ鍋/キムチ鍋の素+キムチ+仙台麩+チーズ+卵+ソーセージ+野菜 ●わかめと玉ねぎとシーチキンのマヨネーズ和え(自担)/乾燥わかめ+たまねぎ+シーチキン缶+マヨネーズ+ごま油 ●ハムステーキ/つまみ
「わかめと玉ねぎとシーチキンのマヨネーズ和え」これは初挑戦だが、山飯定番メニュー決定になったほどうまい。 夏休み最後の夜も満点の星空だったが、PM7:00頃、『涸沢ヒュッテ』から『常念岳』方面に稲光が走り、里では見ることができないであろう天空ショーを見させてもらった。 ![]() 【4日目】 本日も快晴。 とうとう4日間連続晴だった。 「パノラマコース」は通らないでピストンと言う事になり、夜露に濡れたフライシートやテントの底を充分に乾かしてから、テント場を後にする。 4日目ともなればザックは軽いと感じるのだけど、2日間軽身で登っていたせいで、すべてを詰め込んだザックが軽いとは感じない。 しかしそれがきついと感じるのは『本谷橋』までで、あとはほぼ平地を上高地まで。 『涸沢』までは初心者にちょうど良い山登りだと、あらためて感じた。 この週末に名物「涸沢フェスタ」があるせいか、これから『涸沢』へ向かうたくさんの登山者とすれ違う。 後から知ったが、うちらと同じ日にも芸能人やテレビ局も『涸沢ヒュッテ』にいたらしい。 ![]() 来たとき熊と遭遇した『本谷橋』からの登山道ではちょっと緊張したが、順調に上高地に到着。 いやぁ〜すごい観光客の数だ。 お土産屋さんは1日にどれだけ売り上げがあるんだろう、と興味が出てくるほど『河童橋』は観光客であふれている。 『沢渡』の駐車場までは観光客と一緒のバスに乗るが、4日間汗まみれの体の臭さが自分でもわかるほど。 「隣に座った人は臭くて迷惑だろうなぁ」と思っていたが、バスのトランクに積んでもらえないでかいザックを、隣の席に置いても乗客全員が座っていけるように乗車人数を調節してもらえ、隣の人に気を使うことなく、車の置いてある『岩見平駐車場』に到着。 そこには道路の片車線を塞ぐようにして、後ろが凹んでガラスが散乱しているタクシーが。 タクシー3台の衝突事故。 乗っていたのは観光の帰路と思える乗客。 まさかこんなところで事故にあうとは思ってなかっただろうな。 到着した時が真っ暗で適当な場所に停めたので、明るくなって見渡せばその周辺に歩いて行けるような入浴施設がなかったので、あるところまで車で。 ![]() 前々回、1人で紅葉時に来たときここを利用したが、入浴後缶ビールを買って休憩場で飲んでいたら、おしんこをつまみに出してくれた自分にとっては好印象の入浴施設。 しかし今回は突然のポンプ故障か?男女とも入浴途中でカランからもすべての蛇口からもお湯が出なくなってしまい、湯船に溜まっている温泉のお湯で髪や体を洗うハメに。 かけ流しのお湯とはいえ、皆が浸かった湯船のお湯で流すのはなんかなぁ。 割引やドリンク1本サービスを期待したけどなにもなく、ビールは飲めないのでひさしぶりのコーラを購入し、入浴後の喉の渇きを潤す。 前回の『八ヶ岳』と今回の『涸沢』。 車での登山という、山を始めた頃には考えていなかったスタイル。 「お風呂に入ったあとビールが飲めない」とデメリットがあるけど、1人あたま6,000円程度の交通費と時間に縛られない自由さとメリットは大きい。 |
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