瑞牆山・金峰山 (標高2230m/2595m) |
【 地 域 】奥秩父 【 天 候 】1日目/晴れ 2日目/晴れ 【 季 節 】秋 【 山行 形式 】富士見平小屋テント泊 【 入 浴 】増富の湯 |
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【 水補給ポイント 】
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【 食料補給ポイント 】
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【 休憩ポイント 】
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【 個人メモ 】
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【1日目】 今年の紅葉登山、そして最後の宿泊登山に選んだ山は『瑞牆山』『金峰山』 『瑞牆山』は数年前に変則日帰りで、同じく紅葉時に行った以来2回目になるけど『金峰山』は初めて。 バス停から約50分で着く『富士見平小屋』テント場にテントを張り、初日に『瑞牆山』、2日目に『金峰山』を軽身で目指す行程は、9月に山をさぼった体にはうれしい。 最寄のわが街ターミナル駅まで歩き、始発電車でJR韮崎駅に着。 バス停に20名ほどの団体さんがバス停周辺を占領し、「やはり平日でも紅葉時は登山客たくさんいるな。こりゃ座れないなぁ」と軽くショックを受けていたら、乗る予定のバス時刻より早めに来た違う行き先のバスに全員乗り込んでいってしまった。 『瑞牆山荘』行きの出る2番バス停に並んだいたつもりだったが、並んだ場所は3番バス停だったようで、俺以外に誰もいなくなった先に見える、2番バス停に並んでいる登山者らのもとへ向かうのはちょっと恥ずかしい。 『瑞牆山荘』行きバスに乗るお客さんは、山登りの格好をした5名のみ、いつもの平日登山だ。 でかいザックを気にせずゆったりと車内を過ごし、車窓に映る南アルプスのシルエット、2・3年前に登った『甲斐駒ヶ岳』の黒戸尾根のシルエットが良く見えた。 このバスは『ハイジの村』や『ワイン工場』などいろいろと寄り道をし、約1時間10分程度で『瑞牆山荘』に到着する。 前回来たときは『増富温泉』で小型のバスに乗換えをして、運転手さんのいろいろなアナウンスを聞きながら向かったもんだが、乗り換えなしで『瑞牆山荘』に到着はある意味ありがたい。 『富士見平小屋』までの約50分でテント重量は終わりと気楽なので、いつもとは違いちゃっちゃと準備を済ませて珍しく早めに出発。 日差しに照らされた黄色になる手前の新緑のような色の中、キョロキョロと写真ポイントを探しながら歩いていれば、50分はあっという間。 「水場」の標識を通り過ぎ、小屋までの急登を登れば『富士見平小屋』に到着。 テント代が1,000円とちょっと高めだが、トイレ代も含まれているのでトイレ使用料100円は払わないで良いと教わる。 他のテント場も最初からトイレ使用料が含まれていたほうがいいんじゃないかな。 テント場にはすでに3張。 まだまだ張る場所を自由に選べる状態なので、最適な場所を選んで設営開始。 時刻は11時、陽がくれるのが早くなったこの時期、この後『瑞牆山』をピストン、夕食準備を考えればなるべく早めに出発したいので急いで設営し、無洗米を水に浸し、玉ねぎを刻んで空気にさらしてアク抜きをしておき、12時前に『瑞牆山』へ向けて出発。 この辺りの標高が紅葉の見頃を迎えているようで、全部の葉が染まっている木が所々姿を見つけてはカメラを構える。 4・5日前に新購入したレンズ「FA31mm Limited」単焦点レンズなので良い構図を求めてうろうろと。 高かったレンズだしスームレンズみたく簡易防滴ではないので、山ではなく街のスナップ用にと購入当初は思っていたけど、やはり山に写真を撮りに来てるんだから画質の良い単焦点レンズで撮りたくなり、「ズームがメインで期待できる風景には単焦点を付け替え」と考えていたけれど、最初から最後までずっとFA31mmを付けていた。 雨の降る心配がなかったので安心はあったが、岩登りなどでレンズをぶつけないようと気を使うのは疲れるなぁ。 山頂までに特徴のある2つのでっかい岩がある。 ひとつは上から転がってきたような丸っこい岩で、これ以上転がっていかないように、木の枝を立てかけて支えている風が笑える。 ふたつめは空から降ってきて刺さったような岩で、良く見ると目や口があり拝んでいる手と見える岩も備えている。 どの岩も『甲斐駒ヶ岳』と同じ「花崗岩」という種類の岩だそうだ。 その「花崗岩」でできた登山道を登るための梯子やロープを利用しながら登って、一気に展望がひらける山頂に到着。 前回は日帰りだったので長く滞在できなっかったが、今回はお茶を飲みながら眺望と写真を十分楽しんで『富士見平小屋』へ戻る。 バスでは5人だったので登山客はあまりいないかなと思っていたが、小屋についてみればたくさんの登山客。 『富士見平小屋』への宿泊者も大勢いるようで、やはり平日とはいえ紅葉シーズンの山だ。 夕食準備、まずは缶ビールを冷やしている間に米を炊く。 水が沸騰したら弱火にし、コゲ臭くなり始めたら火を止め数分蒸らす。 蓋をあけてみれば「お!うまく炊けてる」ちょっとやわらかめだが。 次に夕食用の米を炊くとこちらもなかなかうまく炊けた。 米炊きを極めたか!! 2回ともうまく炊けると思ってなかったので、1回目のを寿司飯にしたが、寿司酢をかけたら米がベトベトに。 2回目のちょっと固めな米を寿司飯にすれば良かったと後悔。 涸沢で成功の「わかめと玉ねぎとシーチキンのサラダ」のシーチキンなし(忘れた)を今回は中華ゴマ油ドレッシング仕上げ&定番ウィンナー焼きをつまみに冷えた缶ビールで乾杯。 締めは牛丼。 18時で外は暗くなり、テント内に入り焼酎のお湯割りを飲みながら映画鑑賞をし、予定通り21時に就寝。 最初は足元が冷えたけど、テント内が暖まってくれば寒さを感じず、夜中目覚めたついでに星空を眺めるためテントの外へ顔を出すと、あ〜残念、林の中のテント場なので満点の星空が見えなかったが、木々の隙間から見える点々と光る星明りで満天の星空だとわかった。
5時頃に起きて朝食(夕食の残り)をすまし、6時に『金峰山』へ向けて出発。 まだ太陽が山の陰から顔を出してなく、紅葉や展望がひらけても明るさが足らないので、帰りに撮ればいいやとカメラを向けずひたすら登る。 樹林帯歩きの中、視界が開けばそこは『大日小屋』 避難小屋でテント場もあるが、たしか使用料を『富士見平小屋』で支払うようになっていたと思うので、泊まるなら『富士見平小屋』の方が良さそう。 再び樹林帯に入り休憩場としてちょうどいい『大日岩』で一休憩を入れ、再度樹林帯の登山道を登り「砂払いノ頭」に出れば視界が開け、『富士山』『南アルプス』『八ヶ岳』そして昨日登った花崗岩がボコボコと飛び出している『瑞牆山』が見えてくる。 富士山は綺麗な三角錐を描き、南アルプスは甲斐駒・北岳らが良く見え、『瑞牆山』のバックに『八ヶ岳連峰』が屏風のように姿を現すなど、ここから絶好のシャッターポイントのスタート。 ここからは岩とハイマツの道。 まだまだ先は長いと感じられる『金峰山』山頂へ続く稜線を見ながら、岩とハイマツの道を進む。 正面から太陽に照らされて眩しくサングラス必須、『金峰山』方面はまだまだ写真を撮るには向かない光だ。 『金峰山小屋』との分岐で山の斜面に青色の屋根をした『金峰山小屋』が見える。 途中ですれ違った人達は『富士見平小屋』を4時頃出発してもう下ってきたのかと思っていたが、『金峰小屋』に宿泊した人だったんだとここで気付く。 「下りは慎重にならないとな」と思った岩場を登り、山頂を見上げれば嫌でも目に付くボコッと飛び出ている岩『五丈石』に到着。 なんか門番のような岩だ。 ここが山頂ではなく、岩が積み重なった所の上が『金峰山』山頂だ。 山頂からは360度の展望で、ここで休憩と行きたいが、『五丈岩』のある場所のほうが平地になっていて休憩するにはそこが良い。 お稲荷さんのランチを済ませ、太陽の上がりもちょうど良くなり、下りは写真を撮りながらの、のんびり下山。 『富士山』や『南アルプス』の景色も良いが、行きは黙々と歩いた、緑に覆われた樹林帯の中にポツンと姿を現す紅葉の写真を撮るのが楽しい。 鮮やかな赤はあまり見られないが、黄色に色付き始めた新緑のような色、赤になるのか?なりかけなのか?のオレンジ色が陽に照らされている部分が絵になる。 樹林帯から小屋までが、このときの紅葉の見頃を迎えた標高だったようだ。 12時過ぎにテント場に到着。 小屋の人が荷揚げの為に留守で小屋が閉まっているせいか、昨日よりは小屋の周辺が静か。 軽身になれた体にテント重量は重く感じるが、下りは30分程度なので精神的に楽。 「やっぱり楽なのはいいなぁ〜」と最近は軟弱化してきている、これじゃあいかんいかん。 紅葉シーズンと言うことでバスの混雑を予想し、バス発車時刻より30分早くバス停に着いたが、結局バスに乗ったのは登山客5人だけ。 ほとんどの人は車のようで心配することはなかったな。 途中の『増富温泉』で汗を流すために下車。 『増富温泉』まで800円、韮崎駅まで1300円と、行きより100円高いバス料金を覚悟していたけど、『増富温泉』で下車して再び『韮崎駅』までバスで帰ることを運転手さんに言うと、途中下車できる乗車券が、行きと同じ金額の2000円で発売している切符を売ってくれた。 『増富温泉』の入浴料100円引き券付きで。 前回はこのバス料金設定はなかった。 たぶんひとつのバス会社で運行することになった恩恵だろう。 『富士見小屋』でテント料を払ったときも『増富温泉』の割引券をもらった。 こちらは50円引きで、入浴料650円の内50円は小屋へバックされる割引券だ。 もちろん登山者なので小屋バックの割引券で入った。 しかしここで降りたのは俺1人で、あとはみな『韮崎駅』まで乗っていった。 『韮崎駅』そばにお風呂に入れるところがあるのだろうか? それともそのまま電車に乗って帰るのだろうか? |