赤岳 (標高2899m) |
【 地 域 】八ヶ岳 【 天 候 】1日目/曇り時々晴れ 2日目/曇りのち晴れ 【 季 節 】夏 【 山行 形式 】行者小屋」テント場 【 入 浴 】八ヶ岳山荘 |
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【 水補給ポイント 】
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【 食料補給ポイント 】
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【 休憩ポイント 】
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【 個人メモ 】
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相棒がテントを購入したと言うので、初テント泊はどこにしようかと思案。 『鳳凰三山』縦走が第一候補となったが、「テント重量での7時間縦走はちょっときついかな?」と言うことで今回のコースに決定。 「車の方が交通費は安いから車を出します」と言うことで、相棒が車の運転もしてくれることに。 人生3回目の「車で行く山登り」。 朝5時に家まで迎えに来てもらい、高速に乗って『美濃戸口』へ。 途中でサービスエリアなどにも寄ったりもして、自分ではプチセレブ気分。 2日間の駐車料金が安い事と車高が高くない車と言うことで、『美濃戸口』の駐車場に車を置いてスタート。 なだらかな砂利道を『美濃戸山荘』まで約1時間、2週連続の山と言うことでザックの重さに嘆くことなく快調に歩くが、ハエみたいなでっかい虫が体にまとわりついてたまに「チクッ」と刺してくる。 「アブだ!」 『飯豊山』で初体験した「アブ」がここでも。 何度目かになるこの道だけど、アブに襲われたのは初めてで、払っても払ってもまとわり付いて刺してくる。 家に帰ってからもボタンのように腫れた刺され後が痒くて痒くて・・・ 夏は「アブ対策」が必要だ。 1日目の16日は祝日「海の日」、土・日・月の三連休最終日と言うことで、下山して来た人が多く大勢の人たちとすれ違い、『やまのこ村』や『赤岳山荘』『美濃戸山荘』で大勢の人が休憩している光景は、平日登山のうちらに異世界をさまよっている気分。 『美濃戸山荘』からは「北沢コース」を選択し、『赤岳鉱泉』を目指す。 『堰提広場』から先は「アブ」に悩まされることもなくなり、青空が広がる空の下と木々の緑に囲まれた間を流れる沢沿いの快適な登山道を、約1時間歩いて『赤岳鉱泉』に到着。 小屋の周りがテラス風になっていたり、テーブルや椅子が備わっていたりと、10年の時の流れを感じながらコーヒータイム。 『赤岳鉱泉』のお風呂には入ったことはあるけれど宿泊したことはなし、夕食で評判の良い小屋なので一度は泊まってみたい候補の小屋だ。 『赤岳鉱泉』から『行者小屋』の途中にある『中山展望台』に寄り道をして、本日の宿泊地『行者小屋』のテント場に到着。 今日下山予定のテントがまだ張られていたせいか、広域に設営地があるけれど条件の良い設営地が見つからず、サイズは違うが相棒の購入したテントと同じテントが張ってある隣に、なんとなく気が引けながら設営。 もちろん戻ってきた隣のテントに人も「同じですねぇ」と。 相棒の初テント設営。 ポールに吊り下げ型なので、自分の「ゴアライズ」よりも設営は簡単。 やっぱり新しいテントは、使い古した自分のテントよりいいね。 寝床の準備も完了し、今週は小屋の缶ビール(350ml/\400)を購入して乾杯。 つまみはいつものウィンナー、そして焼きベーコンハム、相棒の持ってきた焼きフライドチキン等と肉ばっかり。 『行者小屋』に着いたのは14時。 暗くなる19時過ぎまでは時間がたっぷりあるし、酒やつまみはうまいしで至福の時。 時々ガスが引けて姿を現す『赤岳』や『硫黄岳』、稜線に建っている『赤岳頂上小屋』の眺めが明日の期待感を高める。 夕食を終了し、ジブリ「コクリコ坂」を見て20時30分ころ就寝。 親子連れでテント泊している子供の泣き声で0時頃に目が覚め、それからはいつものようにウトウト、そして起床時間手前で熟睡、いつものパターンで朝を迎えた。 朝飯予定の雑炊と味噌汁のフリーズドライを忘れてきたけど、昨晩炊いたご飯の残りとウィンナーで朝食。 あまったご飯でお稲荷さんにする予定の「味付油揚げ」も忘れてきて忘れ物ばっかり。 今度からは紙に書いてチェックしてこないとダメだな。 そして不要な物じゃないのに、一眼カメラも置いてきてしまい後に後悔。 霧に巻かれて山頂方面は望める事はできないけど、麓は青空の下、「きっとあの青空がだんだんこっちに来て・・」と期待しながらだんだんと急斜面、梯子場や鎖場を上がり、お地蔵さんの建っている尾根に辿り着くと、今まで見えてなかった山の向こう側が見え来る。 その景色にあとから登ってきた登山者や『赤岳』から下りてきた登山者らが歓喜の声を上げていると、『赤岳』山頂にかかっている霧が流れて流れて、少しずつ少しずつ『赤岳』が姿を現し始め、『赤岳』山頂に建つ『赤岳頂上小屋』、山頂への登山道を登る登山者の姿がはっきりと見える。 良いタイミングで尾根にでたようだ。 垂直に登るように見える『赤岳』山頂への道は花が最高潮に咲いていて、みずみずしい葉のコマクサ、名もわからぬ花(ほとんど)、花を見るなら7月だと改めて思わせてくれるほど色とりどりに咲いている。 山頂下の風を避けられる場所でここで初の試み、ホットドッグ型のパンに、レタスの千切り、キャベツ、プチトマチ、昨夜のウィンナー、ベーコンハムをはさんで、ランチタイム。 パンが焼ければもっとうまいのだろが、これだけでも十分 「うまい」 山での野菜はほんとうまい。 今度は耳なし食パンで挟むサンドイッチ型にしようかな。 「相棒の初赤岳がこれくらい景色良ければ十分満足だろう」と思いながら、景色とランチをたっぷりと味わって山頂を後にし、『阿弥陀岳』を目指す。 『文三郎尾根』への分岐までは梯子などがある急斜面を一気に下り、分岐から『赤岳』を望めば天望荘側から見た『赤岳』とは違った荒々しさを感じる山容で、時々霧が払われて全容を現すその姿を一眼レフカメラで撮れない悔しさ沸いてくる。 『中岳』を経由して『阿弥陀岳』への上り口にたどり着けば、ここもまた見上げるような急斜面の登山道が見える。 「デポしちゃおうかな」と弱気になるが、山頂でのお茶をするためには担いで行こう。 「こりゃ下りは慎重に下りないと」など考えながら登っていると、山頂にかかっていた霧がだんだんと切れ始めてきている。 「頂上に着くまでもってくれ」との願いが叶い、再び霧に巻かれるまで山頂に居られ、景色を眺めながらお茶タイム、霧が巻き始めた頃に下山し、すでにうちらのテントしか残ってなかった『行者小屋』に到着。 『赤岳』の尾根には雲がかかっているが、テント場には陽が射しているのでテント撤収が順調。 帰りは『行者小屋』から『南沢』を下る。 この道はほとんど樹林帯の中の下り、『美濃戸山荘』近くになる頃の「治水工事」場所で迂回させられる登山道がぬかるんで滑る以外はサクサク歩いていける。 ![]() 昨日と違い『美濃戸山荘』は他に誰も登山者が居なくし〜んとしている。 さてまたここからアブに悩まされるのかと思っていたが、行きほど悩ませられることなく「あれれ???」 人がいっぱいいたからアブもチャンスだと思い活動的になったのだろうか? その先の『赤岳山荘』『やまのこ村』にも他に誰も居なく「あぁ、これがいつものうちらの山だ」と。 『やまのこ村』でカキ氷を食べ、『八ヶ岳山荘』で汗を流し、車でちょっと寄り道をして帰京。 |