雲取山 (標高2017m) |
【 地 域 】奥多摩 【 天 候 】1日目/晴れときどき曇り 2日目/曇りのち晴れ 【 季 節 】秋 【 山行 形式 】雲取山避難小屋泊 【 入 浴 】興雲閣 |
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【 水補給ポイント 】
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【 食料補給ポイント 】
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【 休憩ポイント 】
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【 個人メモ 】
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自身は3度目の『雲取山』、コースは1度目の時と同じ、けれどHPへの記録がどっかへいっちゃっているのでちょうど良いかな。 天気予報では2日間とも晴れマークがついていて、期待して家を出発、順調に『奥多摩駅』に到着。 バス時間待ちの間にちょっと周辺を歩くが、以前はあったビールの自動販売機がなくなっていた。 けれどもその先には変わらずコンビニがあり、必要なときには利用できる。 バス発車時刻ギリギリに到着する電車から、大勢の登山者が『鴨沢西行き』のバスに乗り込んできて、満席でバスは出発。 『雲取山』登山口である『鴨沢』で降りたのは、うちらを入れて7・8人。 ザックの大きさから見ると、たぶんほとんどの人が『雲取山荘』泊だろう。 過去2回の『雲取山』登山で2回共避難小屋泊、そして今回も避難小屋泊、死ぬまでに1度は『雲取山荘』に泊まってみたいもんだ。 先週の日帰り装備とは違い、ズシリと来るザックの重さにヘコミ気味で出発、さすがに出だしはきつく、いつものように「こりゃ、最後まで歩けるかな?」など不安感が漂うが、「けど先週山歩いたから足はなんとか絶えられるだろう」とポジティブ発想に切り替え。 重さの原因は酒とつまみだし(笑) 天気予報通り青空、最初のアスファルト歩きでは太陽の日差しが暑いほどで少し汗ばむけど、樹林帯の中に入れば風が冷たく、山歩きにはちょうど良いほど。 歩きやすい登山道を1時間ほど歩き、「もうそろそろどこかで休憩を」と思いながら休憩に良い場所を探すがなかなか見つからず、良い場所があっても先客が居たりでなかなか休憩できず、「もう限界だな」と思ったところにちょうど良い休憩場所が現れ、先客が居たけどここはお邪魔させてもらってやっとこさ休憩。 看板に「雲取山まで2時間15分」と書いてある。 予定通り3時までには小屋に着きそうだ。 地図を広げ『七ツ石山』周辺に書いてあるいくつかのコースを見て、「まき道」を選択し、山頂から下ってくるコースと合流地点にザックをデポして、『七ツ石山』山頂をピストンしてこようと決めたが、最初に現れる『七ツ石小屋』への分岐にある標識に、「巻き道は落石の危険があり山頂への登山道を登ってください」などと書いてあり、「七ツ石小屋の人が寄らせたくて書いたんじゃないか?」とちょっと疑いながらも素直にしたがって、予定変更で『七ツ石小屋』を目指す。 『七ツ石小屋』はちっとも変わってはないように思えたが、小屋の反対側へ行くと展望台らしきものが作られていて、蛇口から流れる水場があり、「あれ?変わってる」と思ったが、ただ単に俺が覚えていないだけなのか?その辺は定かではない。 建物から思う小屋としてはちょっと頼りない気もするが、小屋から望める富士山など、一度は泊まってみたいと思えるような小屋だ。 そのまえに営業している時を1度は見てみたいと思うが。 すぐ先にある『七ツ石山』山頂は広々としていて、これから向かう『小雲取山』山頂、さらに先にはちょこんと見える『雲取山』山頂と、山頂手前に建ってる『雲取山避難小屋』が見える良い展望。 『奥多摩小屋』のテント場でテント泊し、この登山道でランチや昼寝をしながら過ごすのも良いなぁ。 『奥多摩小屋』から5分ほど下ったところにある水場で夕食用の水を補給し、このコースで一番好きな『小雲取山』山頂から望める『七ツ石山』方面への景色を励みにし、きつい傾斜の登山道を登り終え振り返れば、残念ながら『七ツ石山』の山頂にガスがまき始め、空には青空もなくなり期待した景色ではなくがっくり。 『雲取山』方面、周囲にもガスが巻き始め、日差しが無くなったせいか少し肌寒くなってきたが、避難小屋への登りのきつさに汗ばみながら小屋に到着。 予定では3時頃には小屋に着いているはずだったのに、1時間ほど遅い4時前に到着。 う〜〜ん、どこで計算違っちゃったのかなぁ。 休憩し過ぎ? 地図が1度目に来たときの99年度の地図だったから、相棒の持っている最新地図とはコースタイムとかが微妙に違っていたのでそのせいだろうか? すぐそばの山頂に行っても、このガスでは楽しみもないのでそのまま小屋へ。 広い小屋には先客が1人、希望の場所に寝床を準備。 この季節は暗くなるのが早いので、シェフ担当の相棒は早々に夕食の準備を開始し、俺は酒のつまみの準備。 「あっ、しまった」 最近定番のおつまみである「ウィンナー」を忘れてきてしまった。 今回は「焼きしいたけを挑戦してみようかな」と「しいたけ」を持ってくることに意識が強すぎて、冷蔵庫には「しいたけ」と一緒のところに入れておいたのに、「ウィンナー」を忘れてきてしまった。 相棒は「しいたけ」を食べられないそうだ。 しかたないね、ひとりで「焼きしいたけ」をつまみに乾杯。 「焼きしいたけ」に最適な「肉厚のあるしいたけ」を網にのせ火で炙れば、「しいたけ」からだんだんと水が溢れ始め、ある程度水が溢れてきたところに醤油を少しかけて食べれば・・・ 「うまい」 噛めば「しいたけ」の旨みが混じった水分がじわっと口の中にあふれ、それが醤油と合い・・・ 「うまい」 他に「チーズ」や「にんにく醤油」などかけてみたけど、醤油をかけただけの方がうまい。 これも山のおつまみに決定だ。 食事をしている間にもう1人、宿泊者が到着。 話によると『雲取山荘』に泊まるつもりで着いたが、小屋の夕食後に到着した事が原因のようで、宿泊を断られここに泊まることになったらしい。 山小屋が宿泊を断るなんて事あるんだとちょっと驚いた。 翌日『雲取山』山頂で『雲取山荘』から登ってきた人にこの事の話を聞いたけど、小屋にいた人たちが「かわいそう」と思えるほどの扱いを受けたらしい。 シェフの作った夕食「豚鍋」で体が暖まり、締めの「ラーメン」でお腹も満足。 しかし夜はまだまだ長い、このまま寝るわけにはいかないので宴会のはじまり。 重い思いをしたザックの原因でもあった酒は、「焼きしいたけ」と「豚鍋」で缶ビール2缶をあけても、白ワイン1本分がまだ残ってる。 これはもうひとつ準備してきたおつまみ「チーズフォンデュ」で飲む予定。 シェラカップにアルミホイルを敷き、白ワインのアルコール分を飛ばし、にんにくを少し入れて「とろけるスライスチーズ」を投入、とろっとろに溶ければできあがり。 家で何度か試したけれど、具は「フランスパン」が最適、軽いし数日では腐る心配もないからね。 フランスパンはそれほどお腹に溜まらず、食後でもけっこう食べられ、持ってくるときは「ちょっと多いかな」と思った「フランスパン」とワインは2人でカラにしてしまい、さらに相棒の持ってきた日本酒もあけて、「これで明日はザックが軽いぞ」などとほざいて就寝。 だいぶ酔っ払ったせいで寝付きは良く、夜の退屈しのぎであるスマートフォンでの映画鑑賞に必要な予備電池を持ってくるのを忘れた悔しさも忘れ、いつの間にか寝ていた。 もちろんいつものように2・3時間後には目が覚め、あとは朝までウトウト・・・・朝までなんど寝返りをうったことか。 【2日目】 2度目の熟睡から目が覚めると小屋の窓が明るく、時計を見れば5時43分。 帰りの交通事情で7時に小屋を出発したかったので、ちょうど良い時間。 外の気温は2度と寒く、相変わらずガスっているようで、小屋からの展望はなし。 この様子では昨夜の夜空も期待できなかっただろう。 まぁ、酔っ払っていて見られなかったと思うが(笑) 昨夜の鍋の残りを雑炊にして、時間通り7時に出発。 すでに『雲取山』山頂は『雲取山荘』に宿泊していたであろう人達が大勢来ていて賑わっていたが、ガスっていて景色はまったくなし。 証拠写真だけ撮り、長居はせずに出発。 『雲取山荘』泊であろう人達とすれ違いながら、『雲取山荘』に到着。 さすが200人ほど宿泊可能の小屋、りっぱで綺麗な小屋、トイレ、水場も綺麗だ。 すでに宿泊者はみんないなくなったのだろう、し〜〜んとしている。 休憩するほどの時間でもないので、水を補給しただけで出発。 この辺りから紅葉が広がり始めるが、色は残念ながら紅葉し始めと枯れ始めが一緒にきてしまったような色になっている。 今年の紅葉はどこも同じらしい。 しかし「綺麗に色付く紅葉ならほんときれいだろうなぁ」と思えるほど紅葉している木がたくさんあり、色付きは悪くとも楽しめる登山道だ。 『大ダワ』から『芋ノ木ドッケ』までは少し険しくなり、多少の慎重さが必要となる登山道になり体力を削られるが、その先の『白岩山』山頂は開けてテーブル・ベンチがあり、天気が良ければ日差しと景色が良さそうで、絶好の休憩場所だ。 けれど相変わらず真っ白、登山道がなだらかになり楽になり始めるので、もう少し先『白岩小屋』のあるところまで歩き、ここで休憩。 『白岩小屋』はもう営業していないんだろう、ボロボロで窓にはガラスがないところもあり不気味だ。 その小屋を目の前にしてベンチに座りお茶タイム。 登ってくる人も下ってくる人もいなく、「し〜〜んとしていて静かでいいや」と思っていると、ガサガサと草を掻き分けて歩いているような音と共に鹿が3頭姿を現す。 人間に慣れているのだろう、ビックリした様子もなく、こちらをじっと見つめただけで、相手しない感じで餌を捜し求めていってしまった。 昨晩トイレに行くために小屋の外に出ると、小屋周辺にもうろついていたらしく、ヘッドライトの光に反射した目があちらこちらで光っていた。 登山道のあちらこちらに鹿の食害対策のためにネットなどがはってあるので深刻なんだろうなぁ。 この先から「紅葉の見頃を迎え始めている標高なんだろう」と思えるような、色付きが始まっているる木が増えてくる。 だんだん下ってくればガスが薄れ始め、遠くにある山のシルエット程度が見えてきて、太陽や青空もうっすらと姿を現してくるが、山頂は相変わらずガスに巻かれていて、山頂からの展望は今もないだろう。 『お清平』までは緊張感ある下りが続き、15分程度の軽い登り返しを終えれば、休前日は宿泊できると言う休憩舎のある『霧藻ヶ峰』に出る。 テーブル・ベンチがあり、ガスが晴れた『藻霧ヶ峰休憩舎』からは『両神山』が望める良い休憩場所。 少し先には山の中にしては綺麗なトイレ、途中の岸壁上部には「秩父宮夫妻」のレリーフ、そこはちょっと不気味。 ここから『三峯神社』へは、スギやヒノキだと思われる林の中、疲れることを知らない緩やかな道が続くハイキングコースだ。 もう少し騒がしいかなと思ったが、平日の観光地らしい静けさの中『三峯神社』に到着。 入浴予定である『興雲閣』への道がわからないでいると、お土産屋さんの奥から行き方を教えてくれるおかみさんらしき人からの説明に従って辿り着き、『興雲閣』で汗を流す。 親切に『興雲閣』への行き方を教えてくれたおかみさんにお礼を兼ねて、そのお店で風呂上りのビールと味噌おでんを注文、ビールの「つまみ」にとたくさんの「おしんこ」のサービスに、減っていたお腹も満足して『西武秩父駅』へ向かうバスに乗った。 特急券が安いということもあり、帰りは特急に乗って帰京。 一度は乗ってみたかったんだ。 |