小蓮華岳
(標高2766m(崩落後))
【 地 域 】北アルプス
【 天 候 】1日目/晴れ 2日目/雨
【 季 節 】夏
【 山行 形式 】白馬大池山荘テント泊
【 入 浴 】栂の湯

【 交 通 】
行き 都庁下大型駐車場(22:30)〜白馬駅(6:00) \6,000 さわやか信州号
白馬駅〜栂池高原 \2,900 タクシー
栂池高原〜栂池自然園 ¥3,300(往復料金) ゴンドラ・ロープウェイ
帰り 栂池自然園〜栂池高原 ゴンドラ・ロープウェイ
栂池高原〜新宿 \4,700 さわやか信州号

【 コース 】
1日目 栂池自然園〜(1:20)〜天狗原(2:00)〜白馬大池山荘
白馬大池山荘〜小蓮華岳(のんびり散策)

2日目 白馬大池山荘〜(1:30)〜天狗原〜(1:00)〜栂池自然園



【 水補給ポイント 】
・栂池自然園ロープウェイ乗り場
・自然園から登り始め30分ほどに水場
・白馬大池山荘


【 食料補給ポイント 】
・栂池自然園ロープウェイ乗り場
 (注)早い時間は開店してない



【 休憩ポイント 】
・天狗原 大きな湿原にベンチがある。
       しかしみんなここで休むので混雑している


【 個人メモ 】
白馬大池に出た感動は「蓮華温泉」から登ったほうが大きい
栂池自然園にちょっとした山用品を売っているお店がある


超大型台風が接近。
月曜日は天気がもちそうだけど、火曜日には雨が降るらしい。
相棒に判断を任せると「行く」との返事。
俺1人なら「中止」にしてるな(笑)

日曜日が忙しく、土曜日にほぼ準備を完了しておいて正解。
夜飯を食べられず、ザックを担いで相棒と待ち合わせて「さわやか信州号」の集合場所である、都庁下駐車場近くのコンビニで買ったお弁当で一杯。
バスの席は後ろから2番目だったが、ちょっと広めの足元だったので楽ちん。
2箇所のサービスエリアでトイレタイムだったけど『諏訪湖SA』で山でのおつまみとしてソーセージを購入、相棒はえらくお気に入りのようで、今度はベーコンを買って山でのつまみにしたいらしい。

外が明るくなる5時頃目が覚めると、空には青空が広がっている。
今日はなんとか天気が持ちそうだ。

白馬駅近くのホテルで降ろされ白馬駅まで歩く。
空気が暖かく台風が近づいて来てるのがなんとなくわかる暖かさだ。

白馬駅で6時30分の電車を待っている間、『なでしこジャパン』こと日本の女子サッカーが世界大会で優勝したとの情報が。
PK戦で勝利らしいが、これは朝から日本はこの話題で大騒ぎだろうな。
うちらは山の中なので関係ないが。

電車待ちしている間、目の前を『栂池』行きのバスが通るのを見て、「あれ?もしかして当初予定の『蓮華温泉』から登るより『栂池』から登ったほうが『白馬大池』に早く着くんじゃないかな?」
明日は天気が崩れそうだし、今日早めに『白馬大池』に着けば、相棒が楽しみにしている『小蓮華岳』へ登れる時間に余裕ができるんじゃないかな?
バスの時刻表を見るとさっき行ってしまったバスのあとは8時台のバスしかない。

相棒がタクシー料金の表示されている看板を見ると『栂池』までは約3,000円。
1人1,500円、『平岩駅』から『蓮華温泉』までのバス料金程度じゃないか。
急遽、『栂池』からの登山に変更してタクシーに乗り込む。

すでに『栂池』のゴンドラリフト・ロープウェイは運行開始しているので、往復チケットを購入して乗り込むが、チケット購入時ザックの重さが15キロ以上は荷物料かかるといわれたけど、あえて「シカト」して乗ったが往復とも何も言われなかった。

『栂池自然園』で水補給して出発。
ここから『天狗原』までは樹林帯をジグザクに登りながらの歩き。
それほどきつい登りではないが、いつものように登り始めはつらく、汗のもとはビールだろうと思えるほどの汗をかく。
途中に『銀明水』なる水場があったので、自然園で水補給しなくてよかったな。

さすがこの日は『海の日』の祝日、三連休最終日、下ってくる人が多く道の譲り合いが頻繁にある。

『天狗原』は休憩にふさわしい場所なので、大勢の人が休憩している。

相棒に言われ、これから向かう方向を見れば、雪渓の上に列を作って人が歩いている。
下ってきた人の話によるとこの先3・4回ほど雪渓歩きがあり、「アイゼン」ない人はけっこう苦労していると聞かされ、「アイゼン」のないうちらはちょっと不安になる。
救いはストックを持ってきたことだけど、俺は1本しかない。

雪渓歩きに不安を覚えながら出発し、しばらく進めば雪渓が現れるが、1・2回目の雪渓はなんなくと歩けたが、それから先の雪渓は距離が長く傾斜が急なので不安だったけど、雪が日差しでやわらかくなっているのと、踏み跡や垂れているロープを頼りすれば、それほど苦労しなくて登ることができた。

雪渓登りを終えたところからひと登りした所が『乗鞍岳』山頂。

ここから今日の宿泊地『白馬大池山荘』の赤い屋根と『白馬大池』、そして『小蓮華山』が見える望める展望が広がっている。

大きな岩がゴロゴロあり、岩の上を渡り歩くような感じで『乗鞍岳』を下って行き、『白馬大池』のほとりを沿って『白馬大池山荘』に向かう。

十数年前、初めての『白馬岳』登りのときはこのコースだった。
この岩の上を渡り歩くところで足を滑らせて、岩から落ちたんだよなぁ。
怪我もなく、何事もなかったから良かったけど・・・
そんなトラウマからちょっと慎重に歩いてた自分。

見事な景色の中の『白馬大池小屋』に着いたけど、これで3回目だからなのかちょっと感動感が低いなぁ。
2回目の時は大感動だったんだけど、樹林帯の中を登ってきて小屋手前で展望が開け、チングルマの花が咲き乱れるお花畑の中を進み小屋に到着、となる『蓮華温泉』からのコースの方が感動感は大きく感じるかな。

テントを張り終えれば軽身で相棒期待の『小蓮華山』を目指して出発。

『雷鳥坂』から見下ろす『白馬大池』の展望が見事。
チングルマの花が咲き乱れ、コマクサもちょうど見頃を迎えているので、花を見るには7月が良いのかな。

『船越ノ頭』から先の『小蓮華山』への道がNHKのドラマ『坂の上の雲』のエンディングで映った場所だそうで、同じような写真を撮りたいらしくカメラを構えているけど、どんどんとガスが沸き始めているのでガスがきれいに切れなく苦労している。

『小蓮華山』山頂は相変わらず崩落の危険があるようで入れないようになっている。
南方面がガスに巻かれてしまってるので山頂からは『白馬岳』は見えず展望はちょっとがっかりだけど最大目的は『小蓮華山』への登りだったのでまた次回のお楽しみと言う事でテントへ戻る。

テントに戻れば風が強く吹いていて、数分後には雷鳴と雨が降ってきた。



テントの中で夕食となりせまっ苦しいけど『諏訪湖SA』で買ったソーセージとビールで乾杯すれば気分は上々。
今晩のメニューはレトルトカレーライスにパックライス。
相棒が持ってきた卵をばっちりと温泉卵風に茹で、カレーに卵をかけたちょっと贅沢風カレー。

なんだろう?腹が膨れたら眠気に襲われ体が自然にシュラフの中に入り、まだ18時なのに寝てしまい、持ってきたウィスキーを飲まずそんまま朝まで。

夜中は風が強く吹き始めテントが大きく揺れ、雨粒がテントにぶつかる音がうるさいく時々目覚めるが、『剣岳』の時の風とは比べればまだまだテントは大丈夫とわかっていたので眠りの中へ。

外が明るくなりテントから顔を出すと周囲はガスに巻かれている。
雨は激しくはないが風が強い。

ひさびさに雨の中の登山と思うと朝飯はなんか喉の通りが悪いような。

雨中登山の準備とテント撤収をして『白馬大池』を後にし、昨日来た道を歩いて『栂池自然園』を目指すが、風はテント場にいたよりもおとなしくなり、雨はやんでいることがほとんどで降っても小降り程度。
それほど不快には感じず。

行きと同じ問題の雪渓到着。
冷たい風でアイスバーンになっていることを恐れていたけど、雨のせいか昨日と同じ緩めの雪質。
昨日と違い一人も人がいないので、他人を気にしないでロープとストックを頼りに慎重に下るが、雨具を着てるのでお尻をついて滑って降りることにしたらなんの心配もなく安全に降りられた。

『天狗原』も静かだ。

『栂池自然園』に着けば山の上とは違った天候で、大雨が降った様子がなく風も穏やかで観光客がそれなりにいる。
ロープウェイが強風で止まってないかとの心配は無用だった。

荷物料でとがめられる事もなく無事に下山。

当初の予定では朝早く起きて『白馬岳』までピストンして下山だったので予定よりも早く下山してしまいロープウェイ乗り場そばの『栂の湯』開店時間まで30分待ち。

30分の間、予約済みの「八方〜新宿」バスの時間を1時間早める手続きをしたが、ふと「バス乗り場はどこだろう?」と思い探して見に行くとバス停に「さわやか信州号 栂池発13:30」の文字が・・・

現在11:50分、風呂の入れる時間は十分ある。
さっそく電話してみると2人分の席があるとの事なので確保してもらうことができた。

予定では「栂池〜八方」「八方〜新宿」とバスを乗り継いで帰京するつもりだったけど、これなら乗り継ぎなしで帰京できる。
乗り継ぎ間の時間待ちが省略できたしお金も500円浮いた。

20時頃には新宿に着く予定だったが、18時頃土砂崩れで高速道路が通行止めになってしまい、バスは東名高速道路へ迂回。
新宿に着いたのは23時頃で3時間オーバー。
なんとか電車が動いているまでに着いたので助かった。

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