修行の行者達が登拝してきた山。
二荒山神社の存在がこの山をいっそう崇敬させるに感じる。
頂上まではほとんど登りっぱなし。
きつくつらいが山頂からの景色は来て良かったと思えるほどの雄大な展望。
日光を代表する山と言っても良い山。
【月   日】2003年6月2日
【天   気】晴れ
【季   節】
【場   所】栃木県
【標   高】2397m
【山行形式】日帰り
【風   呂】日光山水

【交通】
【行】五反野駅〜東武日光駅
【行】東武日光駅〜二荒山神社前B・T
【帰】湖畔前B・T〜東武日光駅
【行】東武日光駅〜五反野駅
【コース】
二荒山神社〜2・3・4・5合目〜6・7・8・9合目〜男体山山頂〜9・8・7・6合目〜5・4・3・2合目〜二荒山神社
【水補給】
・日光湯元行バス停近く
・神社特有の水場
【食料補給】
・東武日光駅近くにコンビニ「サンクス」

・山頂からの景色を期待して
台風崩れが、日本上空を吹き飛ばしてくれたおかげで、天気予報は晴れマークひとつの登山日和。
記念すべき(?)、今年第1回目の山登り、景色の良いとこ、温泉のあるとこ、近いとこ、安いとこ、すべての欲求を満たしてくれる日光男体山に決定。
東武日光行きの準急に乗り、漫画を見ながら弁当を食べ、女子高生の「つぶやきシロー」を思い出す、栃木訛りの車内会話が耳に入ってくれば終点は近い。
電車との接続が良い、湯元行きのバスに乗るが、紅葉時以外の平日は、登山者、観光客の少ないのが日光の良いところ。
・今回で2回目
登山の格好をした人ほとんどが、男体山登山口のひとつである、二荒山神社前バス停で降りる。
記帳し登山料500円を払い、お守りをもらう。
男体山は初めてかと聞かれ、初めてだと言うと、男体山についての説明を聞かされる。
今回は前回登ったときに聞いたので、長くなる説明は聞かない。
入山料を払う山を他には知らないが、個人的には登山の対象とされる山では、山の管理費としてお金を払っても良いのではないかと思います。
相変わらずのんびりと準備をして、他の人がいなくなってから出発。
階段になっている道をえんやこら。
すぐ1合目に着くが、いやにリアルな銅像が建っている。
リアルすぎて気味が悪い。
2合目は木にぶらさがっている札を見て、ここが2合目なんだとわかるくらい、なにもないところにある。3合目までは樹林帯の中を登っていく。
・体は正直
約半年振りの登山で、最初からこの急角度の登りは、さすがにこたえる。
やはりトレーニングは必要。
酒の飲みすぎ、なんだかんだの理由付けでのサボリなどが頭をかすめる。
歩いては休みを繰り返して、3合目になる林道にでる。
ここからはアスファルトの林道を、切り返しながら20分ほど歩いていく。
もう新緑は終わっているものと思っていたが、所々に鮮やかな新緑を見ることができる。
「やはり新緑は良いなぁ」と思いながら、なぜ今年は今日まで山登りを始めなかったのか悔やむ。
理由は別になく、ただ単に気が乗らなかっただけなのだが・・・
林道と登山道との別れ道に4合目がある。
林道はまだ上に続いているが、これから先は関係者以外入ってはいけないと書いてある。
神社の関係者が、車で山頂近くまで行く道路だろうと睨んだが、本当のところはわからない。
鳥居をくぐって、再び山道がはじまる。
木の密集がだんだんと少なくなり、振り返れば中禅寺湖が望める。
ピンク色のツツジの花が、所々に咲いている。
・休憩場所を探して
上に小屋が見えてくれば、そこが5合目。
この小屋から少し行ったところに、良い休憩場所があったと記憶していたので、そこでコーヒーでも飲んで一休みするかと思っていたら、すでに先客がいて断念。
気さくに声をかけ一緒に休むほど、私は人なつっこい性格ではない。
あきらめて先へ進みながら、良いところがあったらそこで休憩と思っていたが、良いところがない。
落石注意のある岩場で休憩するわけにはいかずで、探しながら歩いていたら6合目に到着。
休むなら景色の良いところで、などと考えていると休めない。
適当なところでザックを下ろすかと考えていたら、岩に「P」のマークが。
登山道からはずれたところに、ちょっとした休憩場所がある。
「P]はParkingの意味だろう。
眼下には中禅寺湖が見下ろせる。
ここでやっと大休止。
コーヒーを飲み、さわやかな風に当たり、中禅寺湖を眺めながらリフレッシュ。
・修行の山か
少しの間、樹林帯の中を通れば、また落石注意のある岩場の登り。
ジグザグに登って行くが急な登り。
上に小屋が見える、そこが7合目。
岩がごろごろあり、岩に書いてある矢印に従い進むが、どこを歩いてもたいしてかわらない。
岩歩きと、振り返れば下には中禅寺湖というのはかわらなく、ジグザグには登っているが、神社から山頂までまっすぐ進んでいるような感じがする。
この山、いくつ目かの鳥居をくぐると、また小屋が見える。
やはりそこが8合目。
ここの小屋は今まで見てきた中で、一番立派な小屋(外見は)。
中には神棚があり、外には御賽銭箱が置いてある。
ここの岩場は今までの所と違い、休憩するには良い。
この先急な登りが続くので、ここで一休みしておくことをおすすめします。
・うまい表現
山頂が近くなってきているのか、傾斜がきつくなってくる。
緑色の袋が線路のように続いている。
これには何の意味があるのかがわからない。
滑り防止かな?
木の棒がたくさん埋め込まれていて、この上を歩くには、しっかりと足を上げないとつまずく。
今まで他の登山者もそれほどいなく、自分のペースで歩いてこられたが、ここで20人くらいの団体さんが前にいる。
抜きさるには歩きにくい道なので、追い越し車線みたいなスペースがない。
「まぁ、急な登りだからのんびり行くか」と思っていたら、気を使ってくれて先へ行かせてくれた。
20人ほどの長い列なので、先頭の人達に「新幹線が通るよ」などと声をかけていた。
「うまいこと言うなぁ」などと感心して、抜かせてもらった。
緑の線路から階段へと変われば山頂は近い。
緑の線路から階段へと変わり、高い木が少なくなり、土が赤色に変われば山頂が見えてくる。
下には中禅寺湖全体が見え、山頂から少し左の方を見れば祠が見える。
地面は砂利道、傾斜が急で滑って登りにくく、結構体力を使う。

・期待した通り

山頂にも鳥居があり、本来ならそこをくぐって登頂なんだろうけど、そちらに回り込んで行くのも面度くさいので、くぐらずに登頂。
二荒山大神の銅像と、二荒山神社奥宮のある場所が景色よく、ほとんどの人はここでランチタイム。
ここには山座固定盤があり、見える山がなんの山かがわかる。
あいにく富士山は見えなかったが、天気がよく眺めは良い。
まだ高い山には雪が残っている。
ここはまだ山頂ではなく、ここから右へ行ったところに男体山山頂があり、一応山頂を踏んでおくのが礼儀。
最近お気に入りの、カップヌードルシーフード味を食べ、熱中症対策の塩分を補給。
あんまりのんびりしていると、さきほど先へ行かせてくれた団体さんが登ってきているのが見えるので、騒がしくなる前に腹を満たし景色を堪能。
自分のペースで歩きたいし、気を使いたくないので、先に下山する登山者がいなくなるのを待ってから出発。



今日はピストンの予定なので、帰りも同じ登山道を下るが、急な傾斜で地面は砂利なので滑るのが心配。
同じ登山道を登っては下るので面白味はないが、この男体山は、下りを志津小屋方面へ下ると、長い長い裏男体林道を歩くことになる。
前回は下山コースで裏男体林道を歩いたが、距離は長く車やトラックが頻繁に通るしでつまらない林道。
裏男体林道歩きは、太郎山のときにとっておく。
・鍛えるぞ〜
滑る急な砂利道を慎重に下る。
登りと下り、同じルートでもかかる時間が1時間も違うので、下りは体力、気を使う。
半分まで下った頃には、休憩がてら立ち止まると膝が小刻みに震える。
鍛えなきゃ。
登りに通った新緑のさわやかなで快適だったアスファルトの道も、疲れた足にはきつい。
トレーニングもかねた山登りだと思えば、男体山は良い所。
無事下山したが、日光駅行きのバスはこの時間帯1時間に1本しかなく、バスが来るまで50分ある。
二荒山神社前バス停から、時間にして15分くらい離れた中禅寺湖バス停そばにある、日光レークサイドホテルで入浴できることを知っていたので、中禅寺湖バス停まで歩いていたが、途中にあるバス停そばに、入浴できる所を見つけた。
ここのバス停にバスが来るまで40分。
のんびりとはできなかったが、ここで汗を流した。



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