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・思い出の山へ 何回か使った、とてもお得なJRの切符「旅割7切符(名前は変わったが)」が、9月で販売利用終了するとのこと。 ![]() もう似たような切符は出ないようなので、切符を有効に使える秋田駒ケ岳に行くことにした。 本当は紅葉時の10月の第2月曜日に行く予定だったのだが、切符がなくなってしまうので仕方がない。 この切符は指定席がとれないと販売してくれないので、祭日が出発日のため2週間前に購入。 週間天気予報では出発日は曇りとなっているが、雨が降れば山登りは中止という方針の為、天気だけが心配。 今までの経験から週間天気予報で、雨や曇りの方が直前になると晴れに変わると言うのをよく見かけるので、曇りマークだと少し安心。 反対に晴れだと直前で雨に変わる。 ![]() もうひとつの心配は台風。 9月は台風が1番多い月。 案の定、5日前に台風が発生。 早く過ぎ去れと祈りが通じたのか、月・火曜日は台風一過か晴れマークに変わる。 やっと夏休みがきた。 ・新幹線ってほんと楽チン 3連休の最後の日なのか、新幹線は空いていて、盛岡まで隣に座る人はいなかった。 ひとつ不思議だったのは車内アナウンスで、車掌の切符拝見は省略していますみたいなことを言っていたのに切符拝見された。 それも車掌が車両に入ってきて、他の客は切符拝見がなく素通りだったのに、自分の所に着たら切符見せてくれと求められた。 ![]() なぜ?髪の毛が金髪だから? 何回も来ている盛岡駅。 次の列車待ち時間は、気に入っている待合室でコーヒーブレイク。 旅割7切符は盛岡までなので、盛岡駅から田沢湖駅までは、秋田新幹線「こまち」の切符を買うのだが、駅内のポスターに盛岡〜秋田間の新幹線「こまち」には、特定特急券があるとのこと。 特定特急券とは立席券というもので、全席指定の秋田新幹線「こまち」に席指定しないで乗れる特急券で、基本は席に座れないで立っているのだが、席があいている場合は座って良いとのこと。 ![]() 空いている指定席を有効に使う手段なのだろう。 盛岡駅から田沢湖駅までは30分位だから、座れなくても構わなかったので特定特急券を購入し、予定していた1.470円が約半額の740円ですんだ。 こまちに乗ってみるとがらがら。 自分の車両には5人しかいなかった。 ・3年前とは違った 田沢湖駅は3年前と変わっていなかったが、バスターミナルが新しく建設予定で仮バラックみたいな営業所が、駅の側にある。 ![]() バスが来るまで1時間程あるので、恒例の駅付近を調査。 コンビニは見つからなかったが、スーパーが駅近くにあるのを発見。 前回来たときに見つけたスーパーよりも近い。 お酒・弁当などほとんどあるので、なにも買っていかないでここで仕入れることもできる。 夜用の缶ビールとつまみ、バスが来るまで昼食として食べるお弁当を買って、食べながらバスを待っていると年配の人に声をかけられる。 この人も今夜、阿弥陀池小屋に泊まるとのこと。 バスは乗車率50%ほどで出発。 途中の田沢湖高原温泉でほとんど降り、駒ケ岳八合目まで行ったのは5人。 ![]() 八合目の駐車場に駐車している車も少ない。 バスの中からでは気が付かなかったが、山は少し紅葉している。 3年前に見た紅葉最高潮の時と比べると見劣りするが、それなりにきれい。 準備を整えて阿弥陀池小屋を目指すと、山から下りてくる人と結構すれ違う。 駐車場に小型のバスが2台ほど止まっていたのと、胸に付いている統一したバッチを見て、ツアー登山者達だとわかる。 家族連れ、ハイカーなどが多く、「あぁ、そうか、今日は祭日なんだ」と気づく。 すれ違う人は多いが、後ろから登ってくる人はいない。 ![]() さすがに10月ともなると、日が照っていても半袖シャツ1枚では寒い。 眼下には田沢湖が見え、男女岳を巻くようにしながら、阿弥陀池小屋を目指す。 ・き・・きれいになってる こんなところにある池にしては、結構大きいと思う阿弥陀池。 阿弥陀池の側に阿弥陀池小屋がある。 阿弥陀池の周りを木道が囲っていて、木道を歩きながら阿弥陀池小屋へ近づいていく。 なかなか絵になる景色である。 阿弥陀池小屋に近づいてくると「あれ?なんかきれいだな?」 ![]() 確か3年前に来たときはもっとボロッチイ小屋で、こんなボロい小屋には泊まりたくないと思ったのに。 小屋の隣にはトイレもある。 水洗トイレ、トイレットペーパー付き。 なんと、小屋の側には水場もある。 とても良い小屋になってしまった。 八合目小屋は側に駐車場もあり、車があれば誰でも気軽に来れるので、八合目小屋で寝ているときは、変な輩が来るかもしれないと思ってしまうと、おちおち寝てもいられない。 ・1泊登山はのんびりできる 阿弥陀池小屋に宿泊準備をしておいて、まずは男女岳へ。 頂上までの道は木の階段など整備されていて・・・、いや、整備され過ぎていて小屋から男女岳を見上げると、なんか可哀相に感じる。 ここまでしなくても良いと思うのだが。 前回も男女岳の山頂は来たので、景色と登頂証拠の写真を撮り、長居をせずに山頂を下り、前回行けなかった、男岳へ登る。 ![]() 山頂までは20分程だが、ここはぜひ来た方が良い山頂。 男女岳からは男岳・横岳が遮っていて、見えなかった景色が男岳からは見える。 夕焼けもこの山頂から見える・・・・と思う。 ![]() まだ日没には1時間程あるので、その男の人を残し、横岳へ向かう。 朝焼けは横岳からのほうが良さそう。 横岳を下り小屋に着くと、残念なことに男岳方面からどんどん霧が濃くなってくる。 小屋からは完全に男岳は霧に巻かれてしまい、男岳山頂からの夕焼けも絶望的。 まだ小屋の中が少し明るいうちに、水場に冷やしておいた缶ビールでの一杯と夕食をとっていると、男岳にいた男の人が残念そうに戻ってきた。 月の写真と朝焼けに期待するそうだ。 シュラフに包まりながら小説を読み、焼酎をちびちび、PM8:00には就寝。 ・あの霧だったからね ![]() いろいろな夢を見てAM4:30までうとうとする。 小屋から外を見るときれいな朝焼け。 昨日の夕方の霧もすっかり晴れて、雲ひとつない空。 朝食の用意と片づけをしていると、一緒に寝ていた男の人がガバッと起きた。 おはようの挨拶をしても無言。 結構、あわてて服を着ている。 窓からの朝焼けを見て、あきらかにあせっていた。 すぐ、カメラを持って外へ行ってしまった。 夜中、月の写真を撮りに、起きて出て行ったのを知っている。 日の出前までに起きれなかったのね。 下の階にはいつ来たのだろう、シュラフが2つおいてあり、小屋の外に出ると2人写真を撮っている。 ・快晴だ。 風もなく、さわやかな朝。 ![]() 横岳からは太陽がまぶしい。 これから行く焼岳、湯森山への登山道が岩手山をバックにして見える。 焼岳山頂は丘みたいで、山だと感じさせない。 焼岳山頂から下る登山道は、結構急でガクンと下ってから、湯森山へ向かう登りがはじまる。 焼岳山頂から見た、湯森山への道は気持ち良さそうに見えたのだが、左右の木が背丈を越えるので、今、向かっている湯森山山頂か、振り返って見る男女岳しか見えない。 ・第一の大休止 木のベンチが見えてくればこの登りも終わり。 ここが山頂かなと思うが、もう少し行ったところに山頂を示す標識があり、そこが湯森山山頂。 ここで男女岳を眺めながら、長い登りの休憩をとりたいが、ここはもう少し我慢し、この先にとても眺めの良い場所があるので、そこまでもうひとがんばり。 岩がボコッボコッと出ていて休憩にはちょうどいい。 ![]() この眺めの良い休憩場からは、秋田駒ケ岳が見えるが、これから向かう笊森山山頂までの登山道がずっと続いているのが見える。 途中には湿原のあるのがわかり、宿岩というちょっとした目印の岩があるのもわかる。 ・楽しいな 少し歩きにくい湯森山からの下りが終わると、木道が現れ、規模は小さいが湿原歩きとなる。 草黄葉がはじまっていて、花は1種類しか咲いていない(名はわかりません)が、湿原越しに見る景色がなかなか良い。 笊森山への登りは、湯森山への登りとは違い、周りの景色が良く見える。 長い登りだが、振り返った景色や山並みなどを眺めながら、楽しく登っていける道。 ![]() この景色を見ながらコーヒータイム。 ここに来るまで誰ともすれ違わず、今登ってきた、湯森山へと続いている登山道を見ても、人が歩いているのが見えない。 静かに雄大な景色を1人でのんびりと見ていられる。 リフレッシュ。 ・目的達成 前回は、このまま直に烏帽子山へ行ったが、今回は千沼ヶ原を経由して、烏帽子山へ行く予定。 2度目のこのコース最大の目的は、前回行かなかった千沼ヶ原へ行くことだった。 前回も天気がよく、紅葉は最高潮でなにも不満はない山だったが、千沼ヶ原へ行かなかったことを、今までずっと後悔していた。 ![]() 時間配分も、千沼ヶ原へ行くこととして立ててある。 千沼ヶ原へは上から見るときつい下りに見えたが、木道が整備してあり歩きやすい・・・っていうか整備しすぎ。 途中にあるという、地図に書いてあった水場確認して千沼ヶ原に到着。 しーんとしている湿原に、木道がずっと伸びている。 地図によれば湿原の端っこまで道があるらしく、せっかく来たので端っこまで入ってみる。 まだ付け替えたばかりなのか、木道はしっかりしている。 樹林帯を通り過ぎると、再び湿原が現れるが、少し小さめの湿原。 再び樹林帯をくぐると、大きな湿原にでる。 花も何も咲いてはいないが、池糖や池などと景色が良い。 ![]() 木道終点までは片道20分程の時間なので、ぜひ行って見てください。 木道終点から戻って来て、小休止していると、ここで本日、初めて人に会う。 やはり木道をとことこ歩いていく。 ![]() ここから烏帽子山へ行く登山道へ戻る道は、地図に「危」のマークがあり「滑りやすい」と書いてある。 どんなに危険な道なのだろうと思っていたが、歩いてみればしっかり整備されていて危険のみじんもない。 地図が古かったからかな? ・この景色は・・・・ 無事、烏帽子山への登山道に戻ると、ここから烏帽子山へのコースはこの登山のハイライト。 広がる景色の向こうに烏帽子山が見える。 雄大というか、見事な景色が広がっている。 母親に小さい頃「アルプスの少女ハイジ」を見て、ハイジのおじいさんが住んでいる場所の絵を見て僕が「こんな良い所本当にあるの?」と聞いたそうだ。 そんなことを言った覚えはないが、たぶん山登りをはじめたのもそういう景色を見たいという思いが少しはあったのかもしれない。 ![]() 烏帽子山山頂へのきつい登りまでは快適な道。 じっくりと堪能したい。 ・あとの楽しみは温泉 急激に高度を稼ぎ、烏帽子山山頂に到着。 前回来た時と同じ、山頂は崩落の危険性がある。 天気も良く、歩いて来た道や、これから向かう道を見下ろす。 だ〜れもいない。 コーヒーを飲みながらのんびりでき、リフレッシュ。 さぁ、出発するかと思ったら、これから向かう道から来た2組の夫婦と会い、軽く話をして出発。 ![]() 前回来たときは烏帽子山から田代平小屋までは、木道を設置中で、資材などが登山道に置いてあり、とても歩きにくかった道だったが、今回はしっかり木道ができている。 振り向けば烏帽子山が見えていたが、だんだんと樹林帯の中に入っていく。 ![]() 田代平小屋はなんとなく不気味な小屋。 あまりここでは泊まりたくない気がする。 小屋の前には登山道をはさんで池???・・・・・沼がある。 烏帽子山の眺めがよい。 ![]() 地図には小屋周辺に水場があるらしいのだが、見つからない。 前回も探したが見つからなく、あまり当てにはしない方が良いでしょう。 樹林帯の中の木道を歩き、視界が広がると蟹場と孫六との分岐。 孫六方面へ向かう。 だんだんと木に覆われ始め、孫六までは飽きる程下りっぱなし。 ![]() 前回入らなかった孫六温泉に入り、さらに蟹場温泉にも入った。 ![]() 孫六温泉には洗い場がなく、頭も体も洗えず髭も剃れなかったが、蟹場温泉の内風呂には洗い場があり、そこで2日間の汚れを落とした。 当然、蟹場温泉の露天風呂という感じがする、露天風呂にも入ってきました。 鶴の湯にも行く予定だったが、バスの出発時間と合ったので、鶴の湯へは行かず田沢湖駅へ。 |
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