丹沢を代表する山のひとつ塔ノ岳。
広い山頂で眺めも良い。
山頂へ行くまでにはたくさん小屋があり、平日もほとんどの小屋が営業しており、水のない山だが食事、飲料水などは困らない。
隣の山、鍋割山の鍋割山荘は食事が豪華との噂。
ふもとの無人販売所にあるどれでも100円等、オプションの楽しみもある。
【月   日】2002年08月5日
【天   気】晴れ
【季   節】
【場   所】丹沢
【標   高】1490m
【山行形式】日帰り
【風   呂】ゆたか

【交通】
行/五反野駅〜秋葉原駅
行/秋葉原駅〜新宿駅
行/新宿駅〜渋沢駅
行/渋沢駅〜大倉バス停
帰/大倉バス停〜渋沢駅
帰/渋沢駅〜鶴巻温泉駅
行/
鶴巻温泉駅〜代々木上原駅
行/代々木上原駅〜北千住駅
行/北千住駅〜五反野駅
【コース】
大倉〜〜二俣〜後沢乗越〜鍋割山〜塔ノ岳〜花立〜大倉
【水補給】
・大倉バス停
・塔ノ岳(山頂から13分ほどかかる(未確認))
【食料補給】
・大倉バス停周辺(AM10:00頃開店?)
・鍋割山荘(食事)
・尊仏山荘(食事)
・花立山荘(食事)
・堀山ノ家(食事)
・今年2回目。
6月に来た時は1時間ほど歩いて、あまりにもの雨の激しさに勇気の撤退をした山。
来週・再来週のテント泊にそなえ、どこか足慣らしと探していたところ、この山のリベンジをかねて再チャレンジ。
コースは前回予定していたのと同じ。
地図では5時間を切るコースだが、ザックをわざと重くしていったため、8時間近くかかってしまった。
しかし来週・再来週のテント泊には自信がついた。
・覚えのある道
電車とバスの接続がよく、8時前には大倉に着いた。
登山者は5人程。
相変わらずのんびりと準備をし、他の人が皆出発してから出発。
登山道まで導いてくれる標識があるが、前回通った道なので解っている。
鼻の曲がるような匂いのする道では、用意してあるタオルで鼻をふさぎ、「表丹沢県民の森」へ行く林道を1時間かけて歩く。
それほどのアップダウンのある林道ではないが、下が砂利道で少々歩きにくい。
木に囲まれていて景色はなく、風通しも悪いので蒸し暑い。
時々現れる水の流れの音で、一瞬暑さを忘れさせてくれる。
「表丹沢県民の森」に来ると、川沿いを歩く林道になる。
小屋の側を通らないのではっきりとは建物が見えないが、木の間から建物が見えるとそれが勘七小屋。
地図にはこの小屋の近くに、県立登山訓練所があるとのこと。
どういうものか見てみてみたいが、ザックが重いから寄り道はしない。
塔ノ岳へ向う分岐を通り過ぎ、まだ林道が続くが、周りの様子が少しずつ山の雰囲気に変わってくる。
・協力したいけど
林道の脇に水が入ったペットボトルがたくさん並んでいる。
説明文を見ると、「ザックに余裕のある登山者の方々にこれらを鍋割山荘に持ってきていただきたい」とのこと。
鍋割山荘周辺には水場がないので、荷上げで水を運んでいるらしい。
たしか雑誌かTVでそのような事が出ていたことを思い出す。
小屋の親父さんが、60キロか80キロ近い荷物を背負って小屋まで運んでいるらしい。
僕もザックに余裕があればペットボトル2本くらいは協力しただろうが、今回はテント泊への訓練ということもあり、ザックが重く、2リットルのペットボトル2本、約4キロを追加する余裕がない。
こんなのがあるということを知っていれば、鉄アレイ4キロなんかザックに入れて来なかったのだが。
それに小屋は土日しか開いていないということもあり、持って行っても小屋に親父さんがいないんではしょうがないだろうと自分を納得させ、その前を通り過ぎる。
これから少し行ったところから、林道とお別れをして山登りがはじまる。
・根性出せ
とっつきは急になっているが、すぐになだらかな登山道になる。

しかし今回はザックが重く、緩やかな登りの登山道もきつい。
林道歩きのときもちょっときついなと思いながら歩いていたが、山登りに入るときつさが増してくる。
蒸し暑いと言うこともあったが、ザックの重さが原因だろう、汗が滝のように吹き出てくる。
シャツはびしょびしょになり、髪はシャワーを浴びたようにびしょびしょ。
少し登っては休憩を繰り返す。
何度鉄アレイを持ってきたことを悔やんだことか。
しかしこのきつさが来週・再来週の山登りを楽にしてくれるんだ、と自分を言い聞かし登り続ける。
後沢乗越で栗ノ木洞と鍋割山との分岐に出る。
標識で鍋割山方向を確認したのに、なぜか反対の栗ノ木洞方面へ進む。
すこし進んでハッと気付く。
やばい、きつさでボーッとしている。
後沢乗越から登山道の傾斜角度はさらに上がる。
ここから鍋割山へは根性と忍耐で登る。
さいわい樹林帯歩きの景色が見えない登山道なので、登ることのみに集中できる。
あそこに着けば鍋割小屋が見えるだろう、とそんな思いを何回も持って進むが、何回たどり着いても小屋は姿を現してくれない。
最後の小屋への登りは、ランナーズハイになった状態で登った。
・あれ、小屋が営業している
鍋割山山頂はあまり山頂の雰囲気がない。
今回は曇っているので山頂からの景色はないに等しい。
山頂側に鍋割山荘がある。
奥行きがあり、中は結構広そう。
ソーラー電気の装置があるので電気はあるのだろう。
ないのは水だけか。
しーんとしているので誰もいないと思っていたのに、小屋の親父さんが出てきた。
小屋には今までは土日の営業だったが、これからは毎日小屋を開くと書いてあった。
小屋の外には、「氷」と字の入ったの旗がなびいている。
暑いせいかザックが重いせいか、持ってきた2リットルの水半分を飲んでしまって、この先が心配なのでカキ氷でのどの渇きを止めたかったが、先ほどのペットボトルの水を持ってこないでカキ氷を食べるのは気がひけたので頼まなかった。
限られたお小遣いを節約したい、という事もあったが。
熱中症対策のシーフードヌードルで塩分を補給し、塔ノ岳へ向う。
展望が開けているのは山頂のみで、すぐに又、樹林帯の登山道になり標識だけの小丸・大丸を超え、「金冷シ」に着く。
・根性なし
ここは塔ノ岳と大倉へ下る分岐。
塔ノ岳へ行って又、この「金冷シ」に戻ってきて大倉へ戻る予定なので、とうとうここに来て根性も砕けてしまい、ここにザックを置いて塔ノ岳をピストンすることにする。
往復で約30分。
山頂にでるまでは樹林帯の中を登り、避難小屋らしきものが見えたらそこが山頂。
山頂はドカンと広く、奥には尊仏小屋がある。
あいにく曇り空と霧が湧き上がってくるので、山頂からの景色はない。
尊仏小屋も営業していて、食事や飲み物がおいてあり、ここから10分程下ると水場もあると書いてある。
景色もなく、何も持ってきていないのですることがなく、写真だけ撮ってザックのある所まで戻る。
「金冷シ」から「花立」に着くと、ここは今まできた道とは違う雰囲気な所。
霧で景色も何も見えないが、晴れていればきっと景色が良いに違いない。
・長いよ
営業している花立山荘から急な下りが始まる。
階段が作られていて、それがとてつもなく長い。
急な下りだから階段になっていないと危険なのだろうが、どうも階段はどんどんと下りてしまうので、足に負担がかかりきつい。
途中で休憩すると、長い階段のせいか、重いザックの疲れか足の震えが止まらない。
正直このコースを登りには使いたくない。
きついコースだから要所要所に小屋があるのだろう。
・誘惑に負けた
増山ノ小屋から下の小屋は営業していない。
増山ノ小屋は閉まっているが、外にクーラーボックスが置いてあり、中にはゼリーが氷の塊とともに置いてある。
1個100円で売っている。
買うつもりはなかったが、中を見てあまりにも冷えてそうで、つい1個買ってしまった。
特に冷えていそうなのを選んで食べると冷たくておいしい。
もうひとつ買ってしまった。
増山ノ小屋から大倉までは約1時間。
・スイカ買いたかった
所々にあるテーブルで休憩をしながら、景色もない下りを黙々と下る。
大倉のバス停に着くまでに何箇所か無人販売所があり、1袋100円で野菜やとうもろこし・スイカなどを売っている。
ザックが軽ければ買って行ったのだが。
途中の鶴巻温泉駅で下車し、日帰り温泉に入った。
靴下を脱ぐと両足のかかとの皮がむけていた。







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