秀麗富獄十二景の11番目にされている高川山。
山頂からは富士山が綺麗に見えるが山頂に生えている松ノ木との組み合わせがとても絵になる景色。。
駅前登山と短時間でぐるっと半周するような形になっているミニ縦走コース。
富士山を見たい、山でのんびりしたい時にはとても良い山。
冬の空気が澄んでいる日には行きたいなぁと思ってしまう。
【月   日】2002年11月19日
【天   気】晴れ
【季   節】
【場   所】山梨県
【標   高】976m
【山行形式】日帰り
【風   呂】ふろっぴ

【交通】
【行】五反野駅〜秋葉原駅
【行】秋葉原駅〜新宿駅
【行】新宿駅〜高尾駅
【行】高尾駅〜初狩停
【帰】初狩〜高尾駅
【行】高尾駅〜神田駅
【行】神田駅〜五反野駅
【コース】
初狩駅〜玉子岩〜高川山山頂〜川?横道出〜羽根子山〜大岩〜屏風岩〜初狩山
【水補給】
・なし
【食料補給】
・初狩駅を出てまっすぐ行ったところにコンビニ「ローソン」あり。ビールあり。鍋なし。おにぎり・サンドイッチ少ない。

・あそこからの富士が見たい
本当は来年の登り初めとして行きたかった高川山だが、他に行こうと思う山が考えられずに、天気も良いということで、雪をかぶった富士山を見に行くことにした。
初狩駅のそばにコンビニがあることを、前回来た時に見つけていたので、そこで昼食用の鍋とビールを買うことにするが、もしかしてコンビニが潰れているという最悪を予想し、家の近くにあるコンビニで行動食を買っておく。
静かな初狩駅を下りる人は、登山の格好をした2・3人のみが電車を降りるだけ。
・楽しみ半減
駅を出て真っ直ぐ行くとコンビニがまだあったので安心するが、前回ビールを買った酒屋さんは無くなっていた。
コンビニで冬の山登りの楽しみである、鍋と缶ビールを買うつもりだったが、朝が早いせいか棚にはおにぎり、弁当がちょっとしかなく、お目当ての鍋がない。
缶ビールを飲みながら鍋をつまみ、雪をかぶった富士山をながめ、最後に持ってきたご飯を入れて締めくくる。
そんな冬登山の楽しみを奪われてしまった。
しかたなくカップラーメンを買い、缶ビールを取りに行くと、冷凍室に凍った鍋焼きうどんがあったので、カップラーメンよりはましかと考え、今回はそれで我慢する。
・まだ記憶にある道
高川山までは標識がしっかりしていて、あっち行け、こっち行けと親切に案内してある。
途中に前回来たときにはなかった、高川山への登りを示す標識が立っているが、看板に「落石注意・沢道を行け」と書いてあるので、なるべく危険は避けて前回と同じコースを行く。
玉子石を通り過ぎると、一登りでアスファルトの道が終わり、山道に入る。
紅葉はだいぶ下のほうまで下りてきているのだが、このあたりは日当たりが良くないせいか、散ってしまっている葉が多く、落ち葉が山道を埋めている。
ジグザグと道を切り返しながら登っていくと、女坂が終わり男坂と合流する。
別に女坂を選んで登ったわけではないが、いつのまにか女坂を登っていたようだ。
このあたりから木の間から富士山が見えてくる。
しかし、ここでじっくりと富士山を見てしまうと、山頂での感動が少なくなってしまうので、なるべく見ないようにして山頂を目指す。
ミニ縦走コースとの分岐に着くと、山頂への見上げる登りが待っている。
ここをがんばって登れば、感動の富士山が待っている。
・今回も綺麗な富士
山頂には5人の登山者と犬が1匹。
期待していたとおりの雪をかぶった、芸術品のような富士山が見える。
山頂に生えている松ノ木と組み合わせて見ると、さらに絵になる。
ずっと右のほうには、雪をかぶった南アルプスが、山々の間からちょっとだけ頭を出している。
まだ昼食には早いが、富士山が良く見える場所で鍋焼きうどんの具をつまみながら缶ビールで乾杯。
鍋焼きうどんはまだ凍っていて、缶ビールは保冷ケースに入れたせいもあってまだ冷たい。
駅から山頂が近いということもあるが。
具をつまみながら飲んでいると、放してある犬が近寄ってくる。
最初は遠くから眺めていたが、一周して来てはだんだんと僕に近寄ってくる。
絶対にあげるもんかと思っていたが、目の前に来てお座りしながらじっと見つめられると、僕も冷酷な人間ではないので、とうとうあげてしまった。
数少ない鶏肉を。
多少なりとも恩を感じてくれれば良いが、もうくれないとわかると他の登山者のところへ、食べ物をもらいに行く。
酔いが覚めてから山頂をあとにして、ミニ縦走コースを行く。
・本当に今年は当り年
山頂からあと2本ほど別のコースがあるが、今回は山の地図を持って来ていないので、前回と同じコース。
所々にコースを示す案内板があり、それに従っていけば迷うことはない。
羽根子山への急な登りへは、垂らしてあるロープを頼りにして登るが、山頂に着いても景色はない。
しかし、ここを過ぎたあたりから、山の斜面にある黄葉している木を太陽が照らして、黄葉の葉が輝いている。
斜面全体が黄金色に輝いていて、見事な景色。
こんな黄葉を見たのはひさしぶりだった。
この次は神馬沢山山頂を通るのだが、見逃したのか神馬沢山山頂がどこだったのか、標識を見ることができなかった。
大岩は見た目でわかる大きな岩がドンとあり、ここが大岩だということは一目瞭然。
登山道はほとんど木に囲まれていて景色が見えなく、低山らしく小さなアップダウンが続くが、落ち葉に道が埋もれていて歩くとふかふかしていて気持ちがいい。
・ここからの富士もいいのだが・・・
屏風岩への急登をあがれば、登りきったところには誰があげたのだろうか、犬のせとものが置いてある。が割れている。
変わりにフクロウ?がある。
「たぶん下から見ると屏風のような岩に見えるんだろうな」と思うような独特の岩がある。
そこが屏風岩。
ここにも松ノ木が生えていて、富士山との組み合わせが絵になるのだが、今回は残念ながら富士山は雲に隠れてしまい、見ることができなくなってしまった。
富士山が見える方向に座りながらコーヒータイム。
高川山山頂からこの屏風岩まで、誰ともすれ違わずに静かな山歩きを楽しめた。
落ち葉に埋もれた登山道を初狩駅まで下った。



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