ツツジの綺麗な山として、咲く季節には多くの登山者で平日でも混雑している山。
檜洞丸山頂近くのツツジとバイケイソウのじゅうたんの中を通る木道、これは一見の価値がある。
蛭ヶ岳や塔ノ岳への縦走へと足をのばせるし、中川温泉で汗を流せていける。

【月   日】2002年06月10日
【天   気】晴れ
【季   節】
【場   所】丹沢
【標   高】1601m
【山行形式】日帰り
【風   呂】ぶなの湯

【交通】
行/五反野駅〜北千住駅
行/北千住駅〜代々木上原駅
行/代々木上原駅〜新松田駅
行/新松田駅〜西丹沢自然教室バス停
帰/中川バス停〜新松田駅
帰/新松田駅〜代々木上原駅
行/
代々木上原駅〜北千住駅
行/北千住駅〜五反野駅
【コース】
西丹沢自然教室〜ゴーラ沢〜檜洞丸〜石棚山〜箒沢〜中川温泉
【水補給】
・自宅から
・西丹沢自然教室近くのキャンプ場(未確認)
【食料補給】
・新松田駅前にコンビニ
・西丹沢自然教室近くのキャンプ場の売店
(食料・ビールなど)
・去年と違う
バス発車時刻、1時間前に新松田駅に到着。
ちょうど登校出勤時刻に重なり、駅前は学生やサラーリーマンのバス待ちで混雑している。去年の今頃は、檜洞丸へ行くたくさんの登山者がバスを待っていて、西丹沢自然教室へのバスは大混雑だった。
駅前の立ち食いそばで朝食をすまし(あまりおいしくなかった)、コンビニで少し食糧補給をして早めにバス停に並んだ。
30分前に並んだので前から2番目。他にも登山者はいるが、並ばないで隅のほうでバスを待っている。
「今並んでいないと後でぞくぞく登山者が来て座れなくなるのに」と思いながら、優越感に浸ってバスを待っていた。しかし去年とは違い、バス発車時刻ぎりぎりになっても登山者がそれほど増えない。
やはり暖かくなるのが早過ぎたせいで、この時期ではもうツツジは終わってしまったのだろう。わかってはいたが。去年は今頃がちょうど良かったのだが。
結局、西丹沢自然教室へ行く人は全員座ってバスが発車。
・なんか調子悪い

バスを降りて準備を済まし、キャンプ場の横を歩く。ここにはバラックの建物にコンビニみたいな店があり、各飲み物や食料など、キャンパーのためのお店がある。月曜日の平日にも開いててくれるのは助かる。
アスファルトの道を5分ほど登ると、ツツジ新道の入り口がある。ちょっと不気味な登り口だが、すぐ登山道らしい道に出る。
あまりきびしい登りではなく足慣らしにはちょうどいい。新緑の頃には気持ち良さそうだ
しばらく歩いているとなんとなく足の調子が良くない。あまりきびしい道ではないのに、足がだるく少しふんばりが効かない。
中3週間と間隔があいてしまったせいか。いろいろと用事ができてしまい、山に行きたかったけど行けない。
ジョギングもしなかった。やはりある程度鍛えておかないと、「普段鍛えているから大丈夫」という精神的な支えがないと、こういうときにはマイナスなことばかり頭に浮かんでしまう。
かといって引き返して中止という勇気もなく登山を続ける。鹿がいた。2匹。

・がんばって登りましょう

約50分程でゴーラ沢に出る。
これから先は登りが続くのでここで休憩。
石がごろごろあり、座る場所がたくさんあって、時間的にもちょうど良い休憩場所。
去年は人がたくさんいたが、今年はひとりぼっちなのでのんびりできる。やはり平日はこうでなくては。
木をつかみ岩に手をつきながらきびしい登りを上がる。木に覆われているので景色がないが、上がった体温を冷やしてくれる心地よい風が吹いくれる。
展望台といわれるところには、休憩にちょうどいいテーブルがあるので、そこまでは休まず登り続ける。
展望台といっても一部分がポッカリ開いていて、景色が見られるだけだと去年来たときに思ったが、今年は来てみると富士山が大きく見えた。山頂に雪を少し残した富士山だが、これほどきれいに見えるとは。展望台の名に恥じぬ景色だ。
展望台のテーブルには先客がいて占領されてしまっていたので、富士山をじっくり見て休憩せずにすぐ出発。
なんとなくいづらいから。それほど愛想良い方ではなく、気さくな方でもないので。
もう10分程登ったなんでもない所で休憩。
ここからさらに傾斜がきつくなってくる。木をつかみ岩に手をつきながら登る。
・山頂まではのんびり行きたい
次のテーブルのある所まで休憩しないで来たが、ここも先客で占領。山頂まで休憩しないで行くことにする。
ここから先はツツジの花を眺めながら山頂まで。咲いていればだが。
今年は咲いているではなく、落ちている花びらを見ながら。
木で出来た階段など、山頂まで登山道を整備してある。
この山のもう一つの見所でもある、バイケイソウの絨毯がはじまる。
上は木に覆われ、下はバイケイソウが絨毯のよう。そのなかを木道が続いている。誰もいなく、一人っきりで歩いていると別世界のようだ。ここは1年中楽しめるのだろう。枯れることはないのかな。
バイケイソウの道が終われば、檜洞丸山頂はすぐ。最後の一登りをして到着。
山頂は広くテーブルがいくつも置いてあり、一方には富士山が大きく見える。
長居はせずに、カップラーメンを食べて下山する。
再びバイケイソウの絨毯を渡ると、箒沢方面へ下る登山道の分岐がある。
・いつの間に
富士山を見ながら箒沢方面の登山道を行く。
自然保護のためなのか、ロープを張って登山道を指定してある。
だんだんと鬱蒼とした登山道に変わり、アップダウンを繰り返しながら地図に書いてある「テシロノ頭」「石棚山」「ヤブ沢ノアタマ」などを越える。
見た目にはどこがどこだというはっきりしたポイントではなく、標識によってここがそうなのかとわかる。
「テシロノアタマ」「石棚山山頂」は標識を見過ごしてしまってわからなかった。
地図には檜洞丸から石棚山までは1時間と書いてあったので、石棚山山頂で休憩しようと考えていたのに、いつのまにか「ヤブ沢ノ頭」の標識が。ちょうど1時間くらいなのに。
去年の檜洞丸の記録を見ればわかることなんだが。ここで休憩。
・ちょっとバテバテ
きつい下りが続く。
途中、鎖を頼りにするところなどがあり、荒れた登山道が所々にある。
ここにきて足の調子の悪さが再び出てくる。去年来た時、沢と合流すれば下りも終わりとわかっているので、水の流れる音はまだかまだかと耳を澄ましてばかり。こういうときに流行のアミノ酸を摂れば、もうひとがんばりできるらしい。
急な斜面が多く靴のグリップが弱いと滑る。鎖をつかみ、お尻をつきながら慎重に下っていると、待望の水の流れる音が聞こえてくる。
ここまで来ると後は楽な登山道。沢沿いを歩く。沢を横切ったり梯子を下りたりと、いろいろとオプションがある。
目の前に道路が見えてくれば箒沢到着。
キャンプ場があり、バラックに畳が敷いてあるバンガローと称するものが3つほどある。し〜んとしている。
橋を渡り道路に出るとバス停がある。
バスは1時間に1本程なので、ここから歩いて40分かけて、中川温泉の「ぶなの湯」へ向かう。
ず〜っと道路を歩くが、車はほとんど通らない。
トンネルをくぐり、登りを上がると中川温泉へ着く。



戻る